おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。
最終回です。
そういえば先週なにも言ってなかったなぁと思いつつ、今回で最終回です。
いつぞやには第100作目まで書きたい!みたいなことを言っていたような気もするし、それを87作目までにするとも言っていたような気もしますけど、とにかく最終回です。最終作目、というべきでしょうか。中途半端な数字ではありますが、87(はな)なので、これが最終作目なんです。自分の名前好きすぎか?
ちなみに、第1作目は2022年1月16日に投稿していたようです。ほぼちょうど2年ですね。けっこう休んじゃったけど、がんばった方じゃないか?
さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。好きな二桁の数字の1つです。以下テンプレ。
このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。今更ですが、これを確認してもあんまりよくわからなかったりするんじゃないかなって毎度思ってます。
またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。どんどん緩やかになる縛りでしたね。難しいんですよふつうに。
①名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。
②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。
今回は①名前:弓削 冬明(ゆげ とあ)、花本 壱佳(はなもと いちか)、②「なぜこんな所に」です。素敵なお名前が2つあったのでどっちも使うことにします!以下に載せる台本は1時間で制作したものです。最後まで誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!
人物設定(執筆後作成)
- 弓削冬明(ゆげとあ):青年。コンビニでは基本的に同じ物ばかり買うタイプ。でもうまそうなものはとりあえず買う、それが何個であっても。だいたい壱佳に一口とられる。
- 花本壱佳(はなもといちか):青年。コンビニではなんでも冒険してみるタイプ。新発売は基本的に1回は買うし食べて飲む。好きじゃない味がする物は冬明にあげる。
- 少女:夏にお祭りで初めて見た、精巧に作られたちっちゃいキーホルダーが忘れられない。
- 少年:ご機嫌な様子でおでんを食べる彼女は可愛いが、その理由の大半はおそらくおまけのキーホルダーをもらえたからなのでちょっと複雑。
壱佳「冬明~、なに飲むん?」
冬明「水」
壱佳「え~!? 今から映画見るのに!? 映画館で見るつもりで準備しようぜって言ったじゃん。映画館で水買うやついねぇだろ」
冬明「水の何が悪い。俺は映画館でも水を持って行くぞ」
壱佳「水っておいしいん?」
冬明「おいしさを求めて飲んでない」
壱佳「え。冬明って食に興味なかったっけ」
冬明「うまいものを食うのは楽しいぞ?」
壱佳「うぅん? どういうことだ?」
冬明「で? 壱佳はどれにするんだ」
壱佳「え、そりゃコーラっしょ。映画見るならコーラって決まってる」
冬明「そうか。ならポテチがカゴに入っているのはなんでだ? 映画館といえばポップコーンじゃないのか?」
壱佳「俺ポップコーン好きくない」
冬明「……ん? この前買ってなかったか?」
壱佳「ま、雰囲気は大事だよなぁ」
冬明「呑まれたんだな」
壱佳「冬明はなんか食わんの?」
冬明「おにぎりとチキンとパスタ食いてぇ」
壱佳「いや食い意地張りすぎ。腹空いてる?」
冬明「カップ麺なにか買って帰るか」
壱佳「見ながら食べる気?」
冬明「そうだが?」
壱佳「やぁだよ、隣でズルズルされたくないんだけど」
冬明「大丈夫だ、俺は食うのが上手い」
壱佳「嫌には変わらねぇって、臭いすんじゃん」
冬明「……じゃあ何を食えばいいんだ」
壱佳「ポテチ食おうぜ。オレ2種類の味で迷っててさ、がんばって1個に決めたんだよねこれ。もう1個のほうも取ってくるわ」
冬明「パリパリ音するのはいいのか?」
壱佳「おっきな音するタイミングで噛めばいいんだよ。そういうスリルも映画館っぽくね?」
冬明「わかんねぇな……」
少女「え!」
壱佳「ん?」
少女「待って、あれ……」
少年「夏鈴、どうしたの?」
少女「もう会えないかと思ってたのに」
少年「……なぜこんな所に」
少女「ねぇ、直、あれ、そうだよね、お祭りで会ったあの子だよね!?」
少年「違う違う、絶対違う」
少女「もっと近いところで見たいな……」
壱佳「なに? これが見たいの?」
少女「えっ、あっ」
少年「ほら、迷惑かけてるから」
壱佳「ん? いやいや、気にしてないよオレらは。な?」
冬明「ん」
壱佳「もっと気さくにしろって馬鹿。ただでさえ図体でかいんだから」
少年「すみません」
壱佳「大丈夫~、ほら、これが見たかったんでしょ? これ好きなの?」
冬明「絡むなよ」
少女「あ、ありがとうございます! ……ほら、これ!」
少年「すみません、あの、この子なんでかそれ好きみたいで……」
壱佳「オレも好きだよ、無駄に技術高くていいよね。こういうのなんか愛情感じちゃって思わず見ちゃうよね~」
少女「そうなんです! わかってくれますか!」
少年「夏鈴、買わないよ」
少女「せっかく出会えたのに……?」
少年「出会うたびに買ってたらキリが無いだろ」
少女「え~」
壱佳「君はこれが欲しいんだ、じゃあオレらからあげる」
少女「え?」
冬明「壱佳……」
壱佳「これ、よく見たらこのカップ麺のおまけなんだって。こっちのでっけぇおじさんがこれ食べたがっててさ、でもおまけはいらないって言うから、君にあげる」
少年「いやっ、それは悪いです」
冬明「誰がおじさんだ。……いいぞ、俺がこれを食いたいのは本当だから。もう他に買うもんはねぇな? ちょっと待ってろ」
壱佳「お兄さんもっと愛想良くしてー」
少女「そ、そういうつもりで言ってたわけじゃないんです!」
壱佳「大丈夫だって! ……でも怖いものは怖いか、ごめんね? でもあのお兄さん、さっきカップ麺買いたいって言ってたのにオレに却下されて悲しんでたから。買えて喜んでるみたいだし、もらってやってよ」
少女「そういうことなら……?」
少年「本当にすみません」
壱佳「いいのいいのー。……ところで、2人はカレカノさん?」
少女「えっ!?」
少年「そうです」
少女「直!?」
壱佳「えー! いいねいいね! どこで会ったの、あ、学生さんっぽいし学校?」
冬明「絡むなって」
壱佳「あれ、早ぇじゃん冬明」
冬明「ほら、やる」
壱佳「だからお前怖いんだって」
冬明「……あげる?」
壱佳「お、かわい。ごめんね? こいつこれが精一杯だからさ、許してやってくれる?」
少女「えっあ、ありがとうございます!」
壱佳「いいよ~」
少年「すみません、ありがとうございます。それじゃあ……失礼します」
少女「ほんとにありがとうございました~!」
冬明「ん」
壱佳「は~い、ばいばーい」
冬明「……はぁ、壱佳、すぐ声かけるのやめろよ。そろそろ通報されんぞ」
壱佳「不審者って? それはギリないでしょ、冬明じゃあるまいし」
冬明「どういうことだよ」
壱佳「さて、オレらも帰ろうぜ。はやく映画見てぇ」
冬明「あぁ。……あ」
壱佳「うん?」
冬明「……先に帰っててくれ」
壱佳「は? なんでよ」
冬明「いや……」
壱佳「何か買い忘れたのでもあった? 待ってるけど」
冬明「……せめて、外に出ててくれ」
壱佳「なんでそんなに……。……あ」
冬明「いいから出てろって」
壱佳「あ~なるほどね~? そういや残ってなかったかもな~? オレもついてってやるけど?」
冬明「いい、変なことになるだろ」
壱佳「しちゃえばいいじゃん」
冬明「いいから、外にいろ」
壱佳「え~? 外寒いのに」
冬明「……すぐ行くから」
壱佳「は~い、すぐ来てね、冬明くん?」
冬明「きしょくわりぃ」
冬明「……待たせた」
壱佳「ん、ほんとにすぐ来てくれたじゃん。種類決めてんだ? 教えてくれよ、オレも家に置いとくし」
冬明「……いい、やめろ」
壱佳「自分で用意したいタイプね~」
冬明「うるせぇなぁ」
壱佳「怒らないでよ! 映画楽しみだなぁ、映画館でやってるときに見に行けなかったし、こんなに早くDVDになってくれるとは思ってなかったんだよ」
冬明「あのときは引っ越しで忙しかったしな」
壱佳「ん~まぁそれから一緒に住めたし、よかったんだけど。にしても、さっきの子たちかわいかったな、すげぇ初々しかった」
冬明「……ふ、俺たちには最初から初々しさなんてなかったからな」
壱佳「あったら面白いけどな! 初々しくしてみる?」
冬明「めんどくせぇからいい」
壱佳「純情をめんどくさいって言うなよ!」
冬明「今でさえめんどくせぇのに」
壱佳「はぁ~? お前、今日見る映画ホラーに変えたんぞ」
冬明「なら先にお前を寝かす」
壱佳「わ、……熱烈」
冬明「うるせぇ、帰るぞ」
壱佳「ははっ自分から言っといて照れてやんの。……ま、うちはうち、よそはよそってやつだな」
冬明「壱佳、行くぞ」
壱佳「はいはい。……荷物、持ってくれてありがと、冬明」
冬明「ん」
最終回、無事チャレンジ成功です!
まぁ、縛りの台詞を少年に言わせてしまったのはちょっとズルだったかもしれませんが。どうか許してもろて。
最終回は、こういうお話で。私はもともと趣味の関係で男性キャラ同士の会話ばかり書いていたので、これがとっても書きやすいです。友情出演の子たちは、けっこう部内で好評なので(ちゃんと練習に使えるように原稿に書き起こし直してるのもあると思いますが)。日常の会話から感じられる愛情とかそういうの好き~何回でもこういうの書きたい。
ということで、いちばん最後が、いちばん趣味の出る台本になりました。誰かを好きになって、誰かに好かれるって、きっととってもいいものだよね。
それでは本日はこのへんで。そしてこのチャレンジともこのへんで。
まぁ最終回といいつつ、定期更新はこれをやめにするということなんです、実は。また番外編や舞台編でお会いしたいなっていうのが本音です。
なので、また見かけたら、ちょっと覗いてくださると幸いです。
最後に、この言葉を。
ラジドラは!!!!楽しいぞ!!!!!!!!
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