ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第61作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

2学期が始まってますね!私は明日からなのですが、昨日やっと1学期を終わらせることができました。1日しか間が空いてないのは、まぁある意味では正しいのか……。

あと梅雨ですね。頭痛いし髪の毛はうねるし湿気は暑いし。お家にいて雨を見る分は好きなんですが、ひとたび外出する用事があるとなれば嫌になっちゃいます。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。61!61ってなんか無色透明って感じがします。あんまり見かけない数字のような気がする。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:臼田春夏冬(うすだあきなし)、②「出会いに感謝するよ」です。いつか書いてみたいと思っていた「春夏冬」さんが出てきました!月見里とか小鳥遊とか、日本語の遊び方って素敵ですよね~。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 臼田春夏冬 (うすだあきなし):とある専門店で商売をしているお兄さん。「春夏冬中」の看板は、ただ在宅であることを伝えるだけのもののつもりでちょうどいいと思って用意した。
  • 佐内(さない):とある専門店の常連さん。店主があまりに人間すぎて、この店に来る度に安心している。

佐内「臼田さん、いるー? ……。……あれ、いない? でも「春夏冬中」って書いてあるしな……いなきゃ嘘つきじゃん。臼田さーん。入りますよー。臼田さんいますかー」
臼田「……おや、佐内くん。いらっしゃい。いるよ」
佐内「あ、いた。またそんな奥まったところに丸まって。猫ですかあんた」
臼田「猫になりたいと願ったことなら何度でもあるよ、無視され続けてるがね」
佐内「誰に」
臼田「神様以外誰がいるんだい」
佐内「なるほど。その願いって聞いてもらえるもんなんですか?」
臼田「さぁ? 猫になった方がいい人間だったら、聞き入れてもらえるんじゃないかな」
佐内「猫になった方がいい人間ってどんな人間なんですか」
臼田「堕落しきってる人間とか?」
佐内「それは猫に失礼じゃないですか?」
臼田「それはその通りだ。最近どうなんだい、佐内くん。久しぶりのご来店だけど」
佐内「まぁぼちぼちですよ。相変わらずたまぁに依頼が来ます」
臼田「それはよかった」
佐内「俺が相手にしてるのは神様と一緒で、いると信じたらいるっていうやつらなんでね、本当は俺みたいなのがいたらダメなんでしょうけど……意外とこんな科学やら技術やらが発展した世界でも、『こんなのいるわけない』って思えなくなるときってあるもんなんですよね」
臼田「八百万の神が坐す国だからなにげに否定しきれないのさ……そして人間の信じる力ってのはかなり強い」
佐内「まったくもって。ところで、先日言ってたやつは入荷してくれたんですか?」
臼田「あぁ、入荷したよ。あれ、いつものところに置いてなかったかな」
佐内「……「佐内様専用引き渡しボックス」のこと? あれ、俺恥ずかしいからなくしてって、この前なくしてもらったじゃないですか」
臼田「あぁそうか。君はわがまま坊やだなぁ……どこに置いたかな」
佐内「わがままって言われるようなことじゃないと思うんだけどな……。今日必要なんでちゃんとくださいよ」
臼田「いやあるよ、ある……絶対にある、大丈夫、不安になるなよ」
佐内「あんまり言われるとむしろ不安になるよ」
臼田「いやぁなんせ、百年ものの鈴だからね。勝手に逃げ出しててもおかしくはない……いや心配するな、だからどこかに縛り付けておいた記憶はあるんだよ」
佐内「……もしかしてなんだけど、店先の風鈴って、違いますよね?」
臼田「あっ! そうそう、よく気づいたね佐内くん」
佐内「ほんとにそうなのかよ!」
臼田「そうだ、鈴の音が綺麗だったもんで、風鈴にしておいたんだった……今取ってこよう」
佐内「あのねぇ! あんた、あれただの鈴じゃないんですよ? 呪具のひとつなんですよ? それを誰もが聞けるとこに吊すなんて!」
臼田「そうは言うがね、あの鈴はもともと呪具として作られたわけじゃないからね。それにこの店はただの店じゃないから、迷わない限り誰も聞かないさ。それもちょっと寂しいものだけど」
佐内「いやいや、あの「春夏冬中」って書いた看板より前のものは見えるでしょうが。風鈴の音、全然ふつうに聞こえてましたよ、なんかあったらどうする気だったんですか」
臼田「大丈夫さ……でも、そんなに言うなら佐内くんもおいで。僕にも根拠はあるんだよ」
佐内「な、……なんですか?」
臼田「鈴を風鈴から取ってみなさい。ちゃんと取れたら君に渡そう。取れなかったらこの鈴は諦めるんだね」
佐内「取れないことなんてあるんですか?」
臼田「あるよ。言っただろう、相手は百年ものの鈴だ」
佐内「引きちぎることになってもいいんですか?」
臼田「いいとも」
佐内「……これ、上から吊してるんですよね……じゃあここか、ここ解いたら取れるんじゃねぇの……、……あれ、取れない……」
臼田「そこ持ったまま揺らしてみな」
佐内「揺らす? こう?」
臼田「鳴らしても、音が聞こえないだろう」
佐内「……なんで」
臼田「嫌がってるんだよ。この鈴にとって、即席の風鈴でいることの方が嬉しいことなのさ」
佐内「いやいや、そうは言っても、……必要なんですよ、この鈴が」
臼田「佐内くんでも、さすがにその鈴を無理矢理取るのは難しいんじゃないかなぁ」
佐内「でも物は物でしょう、なんでこんなに意思があるんだよ!」
臼田「それは君の方がよく知っているだろう、佐内くん」
佐内「っ!」
臼田「まだ喋ることはできないみたいだがね、付喪神になっているんだ。聞こえるところで言うものじゃあないな」
佐内「……ただの妖怪でしょう、それも」
臼田「妖怪にも意思があっていいじゃないか。鈴はもともと祭具のひとつだ、のろいとして使われるのが嫌なんじゃないか」
佐内「……えー……今日使うのに、どうすれば……」
臼田「ふふっ、そんな君にこれを代わりに授けよう。僕もお客様に品物を渡せないなんてことがあったらよくないからね、用意しておいたよ」
佐内「なにを……ボイスレコーダー?」
臼田「この鈴が、機嫌の良いときに風のない日でもチリンチリンって綺麗な音を鳴らすんだ。その音色を録音しておいたよ」
佐内「……録音でも効果あるのか?」
臼田「あるよ。そのボイスレコーダー、けっこう高い値段したんだからね、感謝してくれよ」
佐内「再生ボタン……これか、……まぁ……たしかに音質は綺麗だけどさ」
(♪チリンチリン)
臼田「あ、ほら鈴も喜んでいるよ。やっぱりレディーは褒めないとね」
佐内「レディーなんだ」
(♪チリン)
臼田「だってさ」
佐内「あーもう、わかった、わかりましたよ。……悪かったな、無理にちぎろうとして。音だけ借りるな。……鈴の音がどうしても必要だったんだ。でも勘違いしないでほしい、呪うためじゃない、のろいから解放するために使うんだよ。……まぁ結局、そのためにのろいを使うのは事実なんだけど」
(♪……チリン)
臼田「許してくれるようだよ。人助けには変わりないんだ、そう凹むものじゃない」
佐内「いや……改めて神様サイドに拒否されるとやっぱりキツいですよ。神性のかけらも持ち合わせてないから、俺は」
臼田「どうであるかより、何をしているかだと僕は思うけどねぇ」
佐内「慰めなくていいですよ。じゃあ、これ、ボイスレコーダーもらいます。代金は変わります?」
臼田「変わらないよ、引き渡し完了だね」
佐内「はい、じゃあいってきます、今回もありがとうございました!」
臼田「はいよ~君と出会えたことに感謝するよ、僕も商いを続けられる」
佐内「臼田さんしか頼める人いないからな! ありがとう!」
臼田「ふふ、今後ともご贔屓に。がんばっておいで」


チャレンジ成功ということにしときましょう。ちょっと台詞変わっちゃったけどね。

「春夏冬中」と書いて「あきないちゅう」=「商い中」と読むことを1年前くらいに知って感動したっていう話です(ちがう)。

あやかし要素がひっついたのはまぁご愛敬ということで。あと相変わらずのキャラクターというのもご愛敬……いやほんとにこういうのが好きで……代わり映えないよなぁとはわかってるんですが……なんとも……。

実は30分で全体のストーリー自体は書き終わってしまい、あと30分どうしようかなって悩んでました。最初の方に雑談を増やして、ちょこちょこ語尾とか間とか変えて、言葉付け足して……と、もっと痩せ細ってたお話を少しばかりは膨らませることができた気がします。
冒頭の雑談が一番書いてて楽しい説、正直おおいにあります。困った。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

なにげに忙しい、それが人生。


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