ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第58作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

唐突ですがみなさん。みなさんはこれまでどんな勘違いをしてきましたか?勘違いって、解決した瞬間わすれることが多くないですか?聞き間違えした経験を思い出せないみたいな、そういう感じ。謎が解けたちょっとした快感とすぐに消えるフラッシュメモリ。

ちなみに私の勘違いしてたことのひとつは、アーティストの言う「ライブツアー」は、本当に旅行みたいに開催地を転々として、本拠地にはしばらく戻ってこないものだと思っていました。VS嵐のオープニングトークで「ツアー中です!」って言われるたびに、「……じゃあ、あなたたちはなぜここに……」って不思議に思ってました。

……という、ほんまに関西人か?と怒られそうなほどオチのない話をしたところで、ほんへに入りましょう。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。58です。なんだか50台が長く感じます。58はちょっとメタリックなイメージ。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:千野駆馬(ちのかるま)、②「望む結末だったかな?です。かっけぇ台詞だな~~~~。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 千野駆馬(ちのかるま):いろいろあって拗らせはしたが、自分は真っ当に生きていきたいと思っているので、怪しい稼業を始めた。自分の行いが将来結果として表れることを思い知らせなければいけない。
  • 八乙女(やおとめ):有能天才少女だけどその片鱗を見せようとはしない。自分が有能であるからといって、それによって世界が楽しくなるとは思わない子。
  • 雨崎(あまがさき):ぎゃる。高校生でカルマを知らない(おかしいことではない)。自分の行いは将来結果として表れるのです。返ってくるとは、言わないけど。
  • 友人:雨崎の友人。名前を付けるとしたら水沢(みなさわ)。

雨崎「ねえ、ガリ勉くん」
駆馬「……僕のこと?」
雨崎「そうよ、ねぇちょっとそこどいてくんない?」
駆馬「え、な、なんで……」
雨崎「はぁ? なんでとかいいでしょ、邪魔だから」
駆馬「で、でも、ここ僕の席、だし」
友人「ガサキ、はよ椅子持ってきなよ~」
雨崎「だってこいつがどいてくんないんだよ」
友人「えぇ~? あは、なに? ガリ勉くんに嫌われてんの?」
雨崎「嫌いでもいいからどいてくんない? そこ座りたいんだよね、わかんないわけ?」
友人「きゃ~こわ~い」(笑)
雨崎「うっさいわ!」(笑)
駆馬「僕、予習、したい、から」
雨崎「は? なんて?」
駆馬「えっ、あ、予習したい、から」
雨崎「予習? あーはいはい、めんどくさ、良い子ちゃんですねー、もうわかったよ。ごめんね~ガリ勉くん」
駆馬「あっ、そ、その……」
雨崎「ね~、あいつの投稿見た? あれ誰と行ったやつだと思う?」
友人「彼氏、と見せかけてひとりっしょ」
雨崎「うっわ、やっぱり?」
駆馬「ね、ねぇ」
友人「……ね、ガリ勉くんがなんかあんたに言いたいらしいよ」
雨崎「……え~? ウザいんだけど。無視ってよくない? つかなんで話しかけてくんの?」
駆馬「あ、あの! 雨崎さん」
友人「名前呼んでる。あんたのこと好きになったのかもよ」(笑)
雨崎「え、きも~」(笑)
駆馬「雨崎さん、あの」
雨崎「あーうっさいなぁ! なに、今更なんか文句でもあるわけ?」
駆馬「ご、ごめ、でも、あの」
雨崎「とっとと言えよ」
駆馬「その、雨崎さん、カルマって、知ってる?」
雨崎「……は? なに」
駆馬「今自分のしてることは、必ずなにかしらの結果を生み、今自分に起こってることは、必ず過去にその原因となる行為がある、っていう、話なんだけど」
雨崎「……え、ガチできもいんだけど」
友人「なに? 宗教勧誘でも受けてんの?」
雨崎「え~ヤなんだけど」
駆馬「いや、その、だから、気をつけた方がいいよ、っていう……」
雨崎「こういうのなんて言うんだっけ、スピリチュアル?」
友人「え? 中二病じゃないの?」
雨崎「それだ」
駆馬「……気をつけてね」
(間)
八乙女「え、ばかイタくないですか?」
駆馬「やめてよ八乙女さん。だから言いたくないって言ったじゃんか……」
八乙女「それが高校生のとき? 駆馬さん、中二病って、中学生が発症するから許されるんですよ」
駆馬「やめてよ……そんなに人の黒歴史をぐりぐり痛めつけなくてもいいでしょ?」
八乙女「いやーなんか、今でも時々イタいなぁって思うことあるんですけど、まさか学生のころから変わってないとは思いもよらず、つい」
駆馬「待って、今でも時々イタいなぁって思うの? 僕、部下にそんなこと思われてたの?」
八乙女「上司が想像以上にイタかった件について」
駆馬「どこに書き込んでも全く見向きもされないようなタイトルやめて」
八乙女「その後、いじめは加速しなかったんですか?」
駆馬「したね」
八乙女「したんですね」
駆馬「僕の名前が”かるま”だって気づいたらしく、だいぶそれで揶揄われたね」
八乙女「あーでしょうねぇ。自分の名前のこと大好きなんだなって思われてもおかしくないでしょう、しかもイタい方に大好き」
駆馬「何回もイタいって言わないでくれよ、僕はもう心がずたぼろだよ」
八乙女「千野だけだったらかわいいんですけどね。……いや、“血のカルマ”か」
駆馬「……それさ、思いつく方が中二病説を僕は提唱したいんだけど、どう思う?」
八乙女「うーんこれは不覚。呼ばれてたんですか?」
駆馬「大学生のときに、同じゼミの子から」
八乙女「しかも大学生……」
駆馬「君に至っては大学生より年上だよ、ドンマイ」
八乙女「反撃してくるなんて駆馬さん子どもですね」
駆馬「口がうまい女性はこれだから嫌だなぁ」
八乙女「……それで、この方が、その雨崎さんですか?」
駆馬「うん、そう」
八乙女「美人な方ですねぇ」
駆馬「そうだね、中身はブスだけど」
八乙女「あららららら」
駆馬「ガワだけ被っても意味ないよね」
八乙女「相変わらずこのレポートすごいですね、恋愛遍歴が特にすごい」
駆馬「女の子はやっぱりそういう話好きなの?」
八乙女「好きですよ。誰が誰に矢印向けてて、誰が誰にフラれてるのかっていう話は酒の席ではどんなテンションであっても盛り上がりますよ」
駆馬「酒の肴か~」
八乙女「わぁ……雨崎さんって、恋多き人生を歩んできたんですね……全部告白されて、全部フラれてる。こりゃすごい」
駆馬「付き合うまで会話したことなかったのかな」
八乙女「駆馬さん、ほんとに嫌いなんですね」
駆馬「……まぁたしかに、今回はだいぶ私怨を含んでるのは自覚してる」
八乙女「でも駆馬さん、もともと、そんな善人ぶってこの仕事始めたんじゃないんでしょう?」
駆馬「……そうだね」
八乙女「ま、そうじゃないとむしろ私が困るんですけど! 私そんな良い子ちゃんでいたいわけじゃないんで」
駆馬「良い子ちゃんねぇ……」
八乙女「なんです?」
駆馬「いやぁ、誰も彼も、結局良い子なわけないよねって。見た目が良くても中身も良いとは限らないし、予習復習バッチリするガリ勉も良い子ちゃんではないし、どこに行っても需要高そうな有能天才少女がこんな怪しい仕事に就いちゃうし」
八乙女「ふつうのことしたくないんですよね、ただそれだけだったんですけど。”カルマを執行する”なんて謳い文句、さすがにそそられちゃいましたね」
駆馬「八乙女さんって、中二病だよね」
八乙女「通った方が人生豊かになる道ですよ」
駆馬「天才って、やっぱり中二病も天才的なのかな」
八乙女「どんなのを想像してます?」
駆馬「なんかこう、化学式を黒板にずらーって書く感じ」
八乙女「実はそれ、してました。どうやったら異世界の生命体を召喚できるかなってわりと本気で考えてました」
駆馬「すごーい。……さて、それじゃあ、雑談はこれぐらいにして。仕事に行こうか、八乙女さん」
八乙女「はーい! どういうふうになってますかねー」
駆馬「どうだろうねぇ……僕の知らないところでもきっと彼女はいろんなことをしてるだろうから……いろんな結果が起こっているだろうね」
八乙女「楽しみですね! 駆馬さん!」
駆馬「うん。さてあのとき助言をしてあげたつもりだったけど……彼女の、望む結末だったかな?


チャレンジ成功にしておきましょう。もうずっとこの言い方をしてる気がします。

カルマだったので、うまいこと使いたかったんですが、難しいですね……。台詞と良い組み合わせだなぁとは思ったんですが。

でもいつもよりちょっと性格の違う男の人と女の子が出せたような気がします。一人称「僕」 の男性が書けて嬉しいです。女の子も良い感じ。もっと彼と彼女の日常のお話を書きたいです。お仕事のお話は書きたくない。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

「ほんへ」=「本編」、伝わりました?


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