ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第54作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

春休み最終日です皆さま。いかがお過ごしですか皆さま。春休みにしよう!と思っていたことはすべて終わりましたか皆さま。ちなみに私は終わりませんでしたよ皆さま。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。54は偶数のわりになんだか締まりが無くてあんまり好きじゃないです。今日はこの前言っていたのを。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は前前回、第52作目で書いていたものの続きを書きます!そして、時間制限もあのとき書いていたように、30分間に短縮します。今回使うセリフはこちら、「信頼していただけているようですね」以下に載せる台本は第52作目の途中まで+30分間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 眞寿(まこと):新居が自分のことを信頼してくれて嬉しい。だからこそ、自分以外の男性に怯えてるのがどこか痛々しいから、手伝えることがあれば手伝いたい。
  • 新居(にい):バイトを申し込む前に、眞寿のことを店先から見てて、この人なら大丈夫かもしれないと思っていた。眞寿となら頑張れる気がしている。

新居「眞寿くん、今日は来てもらっちゃってごめんね」
眞寿「いいさ、体力だけはあるんだし、使って」
新居「だって、店長と話してるとこに居合わせただけで手伝いに来てもらうことになっちゃったのには申し訳なさがあるよ」
眞寿「ふはっ、あのときの店長、すごい剣幕だったよな……。でも、俺はあのとき知られてよかったと思ってるよ、俺が来なきゃ1人でやるつもりだったろ」
新居「それはまぁそうだよ。だって私の引っ越しだしね」
眞寿「引っ越しは誰でも大変だと思うんだから、そんなに気にしないで」
新居「だってさっきから重い荷物ばっか持ってもらってる~」
眞寿「そのための男手だろ。ほら、これどこに置くんだ?」
新居「それはあんまり使わないものの箱だから……窓側で、お願いします」
眞寿「はいよ。よ、っと……それに、家電も今日届くように言ってあるんだろ?」
新居「あ、はい……言ってます、言ってますけど、でもそれは業者の人も手伝ってくれるし!」
眞寿「でもそんなに男、部屋に入れたくないだろ。業者の人だとしてもさ」
新居「……お店の人は……まだ大丈夫、だから」
眞寿「新居」
新居「う、……はい」
眞寿「うん、ちゃんとわかってるな? 自分を大事にしろよ。男が苦手であることが悪いことじゃあないんだし」
新居「はぁい……」
眞寿「それに俺はごめんよりも聴きたい言葉があるな?」
新居「え? えー……すみません?」
眞寿「違う」
新居「申し訳ございません?」
眞寿「その類い全部違います」
新居「えーっと、……あ、必ずお返しはします」
眞寿「その類いも違う。……俺が来たの、嬉しくない?」
新居「えっ!」
眞寿「邪魔はしてないつもりだし、むしろ新居の助けになれてると思うんだけどなー」
新居「あ、……ありがと、う?」
眞寿「おう、どういたしまして。ほら、家電が来る前にちゃっちゃと運ぼう。下に敷くものは全部敷いとかないとだろ」
新居「う~本当にありがとう~……。……実際、めちゃくちゃ助かった、ありがとう」
眞寿「わかった途端いっぱい言ってくれるじゃん。いいよいいよ、むしろ、バイト先の男でよかった?」
新居「もちろん! 眞寿くんでよかったんじゃなくて、眞寿くんがよかったよ」
眞寿「嬉しいこと言ってくれるじゃん。信頼していただけているようですね
新居「めちゃくちゃ信頼してる。バイト先でも、あんなに気遣ってくれたの、眞寿くんが初めてだし」
眞寿「バイト、男が入ってくるたびに転々としてたんだっけ。大変だったよなぁ」
新居「うん……あ、その箱は服だからあっちの部屋に置いておいて」
眞寿「ん。……なぁ」
新居「うん?」
眞寿「なんで、俺たちのとこ、来たの? というか……俺のところに」
新居「……私も、がんばらなきゃって思って。それで、後から男性が入ってきたら、どんな人かわからないから、男性のバイトさんがいるところを、その、どんな人が働いているのか見てから、決めよって」
眞寿「俺なら、大丈夫そうだった?」
新居「……うん」
眞寿「……なぁ新居」
新居「……なに?」
眞寿「そろそろ、俺、新居から信頼されてるんじゃないかなって思ってて、でも、だからって必要以上に踏み込みたいわけじゃないんだけど」
新居「うん」
眞寿「少しずつでいいから、なんで男苦手になったのか、教えて欲しいなって……思う……思います」
新居「……ふふ、なんで敬語なの」
眞寿「どう、ですか?」
新居「……うん。少しずつ、ね」
眞寿「! もちろん。全部一気に話せなんて言わないし、今日話せも言わない。でも話してくれたら、ぜったい、助けになる」
新居「私ね、眞寿くん」
眞寿「うん?」
新居「私が男性苦手なんですって言ったとき、眞寿くんが、あれが原因かな、これが原因かなって勝手に考えて、勝手に私を避けたり変に心配したりしなかったのが、とても嬉しかったの。ふつうに接してくれたのが、本当に嬉しかったの」
眞寿「男の、あんなガサツな対応でよかった?」
新居「それはよかった」
眞寿「……なら、よかった」
新居「うん。ね、眞寿くん、そろそろお昼ご飯にしよっか」
眞寿「お、いいな。なんか買いに行くか?」
新居「いや、キッチン用品はもう広げたんで、私作ります」
眞寿「新居が?」
新居「嫌ですか?」
眞寿「はは、まさか。ありがたくいただくよ」
新居「うん!」


これで、合わせて1時間がいいでしょう!

後半を削ったら、第52作目のときの縛りのセリフが消えたのは、まぁご愛嬌(?)ということで。

そしてそうすると恋愛要素が消えたので、今度こそちゃんと恋に気づく瞬間を……!と思ってたんですが、そこにも行きませんでした。まだまだ互いのことを知らない仲だったんですね。これから、知っていきましょう。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

1週間ずっとお出かけしてたら、明日から新学期だってのに、もうめちゃくちゃにしんどいです。みんなー、ふぁいとー!


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