ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第31作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部2回生の木村英です。

書きたい台本が増えてきています。ここでラジドラ台本書いておいて、また別の台本を書こうとしています。改めて考えると謎すぎます。他にも書きたい小説があります。いろいろとバカだと思います。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。31!アイス食べたくなりますね。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

キャラデザお題ガチャ様:登場人物のうち1人をガチャで出た性格・設定にします。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①性格・設定=冷酷・双子、②「サービスショットもーらいっ!」です。冷酷な双子となればまた厨二っぽいキャラにできそうですが……、今日はどっちかっていうと普通よりのものを書きたい気持ちがあります。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 勇大(ゆうだい):バツイチの女に惚れた男だけど、こういうとなんかヤバそうな気がする。女の子2人に真摯に対応しようとする優しいお兄さん。
  • 佳揺(かゆら):双子の片割れ。ちょっとおませ。ツンケンしてるけど冷酷ではない。
  • 揺姫(ゆらき):双子の片割れ。恥ずかしがり屋。佳揺の評価を前提に考えるので、必然的にちょっと厳しめ評価になるだけで冷酷ではない。
  • 藍里(あいり):選ばれたことが嬉しくて結婚したらうまくいかなかった。娘たちを強い女に育てるべく、まずは自分が強い女になろうと努力中。

藍里「あ、そういえば、ねぇ勇大」
勇大「ん、なに?」
藍里「急でごめんなんだけど、明日、うちに来てくれない?」
勇大「え、いいけど……。……それってもしかして、娘さんたちと会ってもいいってこと?」
藍里「ふふ、うん。なんでちょっと不安そうなのよ」
勇大「いやだって……藍里の一番大事な子たちだろ? ……会っていいの?」
藍里「うん。そろそろ、娘たちに勇大のこと紹介したい」
勇大「……ごめん、すげぇ嬉しい……」
藍里「ふふ、ねぇ勇大」
勇大「なに?」
藍里「明日ね、うちに来てね、娘たちの面倒を見てほしいの」
勇大「いきなり家に来た男なんかこわがらない?」
藍里「勇大は顔こわくないから大丈夫よ。それにこわがられたとしても面倒見てもらわないと困るのよ」
勇大「えぇ? そんな強制的に慣れさせるようなこと、俺は嫌だよ?」
藍里「だって私、明日職場に泊まり込みだから」
勇大「……え?」
藍里「宿直なのよ。急に入っちゃって、どうしても家に帰れなくなっちゃった」
勇大「お、お母さんとか……」
藍里「うちの両親、今旅行中なのよね」
勇大「あぁ、それは呼べないね……。え、俺と娘さんたちだけになるの?」
藍里「うん」
勇大「……嫌われたくないな……」
藍里「大丈夫、私が選んだひとなんだから」
勇大「でもな……」
藍里「ね、お願い! だめ?」
勇大「ダメじゃないけど……」
藍里「じゃあ明日ね! 朝にうちに来てね、待ってるから!」
勇大「無茶は無茶なんだよ、藍里……」
藍里「待ってる! から!」
勇大「わかったから!」

(ピンポーン:インターホン)
藍里「あ、おはよう勇大! どうぞ入って」
勇大「藍里、おはよう。でもちょっと待ってくれる? 初めて君の家に来れたことに感動してるところだから……」
藍里「もう私出ないといけないから待てない。どうぞ入って」
勇大「ゆっくり堪能したかったな……お邪魔します」
藍里「どうぞ……あ、佳揺、揺姫」
勇大「あ」
揺姫「おかあさん……?」
佳揺「……だれ、そのひと」
勇大「あ、えっと、」
藍里「佳揺、揺姫、おはよう。昨日さ、お母さん、今日家に帰って来れないって言ってたでしょ? 明日の朝まで、2人のことを面倒見てくれるお兄さんを呼んだんだよ」
佳揺「……だれ?」
藍里「ほら、勇大」
勇大「あ、こ、こんにち、あいや、おはよう、えっと、俺、いや僕、勇大です。……よろしくね?」
藍里「ふはっ! 緊張しすぎ。普段通りのしゃべり方でいいよ。ね、佳揺、揺姫。こわい人じゃないから、仲良くしてあげてね」
佳揺「……うん」
揺姫「……こわくないの?」
勇大「え、……うん。こわくないよ。仲良くしてくれる?」
揺姫「こわく、ない、なら、いい、よ?」
勇大「……うん、ありがとう」
藍里「よし。じゃあ、私もう出るね! 仲良くしてね! 勇大は佳揺と揺姫に朝ご飯食べさせてあげてねー! いってきまーす!」
勇大「いってらっしゃい」
佳揺「いってらっしゃい、おかあさん」
揺姫「いってらっしゃい……」
(ガチャン:ドアが閉まる)
勇大「……さて。えっと……、佳揺ちゃんと揺姫ちゃんだよね? 改めて自己紹介しようかな。俺は勇大、えっと、……あーうん、藍里と、いや君たちのお母さんと、仲良くしてもらってるんだ」
佳揺「……あたしは佳揺」
揺姫「わ、わたしは、揺姫、です……」
勇大「佳揺ちゃんで、揺姫ちゃんだね。2人はすごく似てるんだね。……ごめん、先に謝らせてほしいんだけど、もしかしたら呼び間違えることがあるかもしれない。でもすぐに覚えるから」
佳揺「あかいろのリボンつけてるのが佳揺だよ。揺姫はピンクいろのリボンつけてるから」
勇大「あぁうん、それは分かってるんだけど、リボンで判別……どっちが佳揺ちゃんでどっちが揺姫ちゃんか分かるのはちょっと寂しいだろう? ちゃんとお顔で見分けられるようになるから」
佳揺「……あっそ」
揺姫「……ゆ、揺姫のほうが、おめめおおきいって、いわれるよ」
佳揺「は!? 佳揺のほうがまつげながいねっていわれるもん!」
勇大「な、なるほどね? 揺姫ちゃんも佳揺ちゃんもかわいいよ」
佳揺「む、かるいおとこなのね」
勇大「……そんな言葉どこで覚えたんだろうねぇ。……まぁともかく。君たちのお母さんから、今日、君たちの面倒を見るよう言われてるから、よろしくね。いきなり現れた俺で悪いんだけど」
佳揺「……ゆうだい、さんは、おかあさんのこいびとなの?」
勇大「……お母さんからはなんて聞いてる?」
佳揺「『佳揺と揺姫のつぎにだいじなひと』」
勇大「……うーん、うん、俺にとっても、大事な人なんだ。だから、佳揺ちゃんと揺姫ちゃんとも仲良くなりたいんだ」
佳揺「……いいよ、してあげる」
揺姫「か、佳揺が、なかよくするなら、わたしも、する」
勇大「ありがとう。安心したよ」

(なんやかんやあって)

藍里「ただいまー……。……あれ。……えー、めっちゃ羨ましいんだけどー? 私も一緒に寝たいな……。佳揺も揺姫もいい顔で寝てるし、仲良くなれたのかな。……ふふ、いいなぁ。えっと、たしか無音カメラのアプリはこれのはず……っと、サービスショットもーらいっ!


チャレンジ失敗でございます。久々の「(なんやかんやあって)」になってしまいました。

冷酷な双子と言われたら、やっぱりこう、怪しい雰囲気の、シンメトリーな感じを思いつくんですが、今回はファンタジー要素をなくしたかったので、そのルートには行きませんでした。

もともとは「双子による、勇大が自分の母の再婚相手にふさわしいかチェックする」っていう方向に持って行こうとしていたんです。それが、状況説明のために頭に藍里と勇大の会話を持ってきたら急に話の色が変わってきました。もっと軽くすればよかったと反省しております……。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

涼しくなったかと思いきや、まだまだ暑い日々です。台風も来ています。皆様ご自愛ください。


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