ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第43作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部2回生の木村英です。

新年あけましておめでとうございます!!

年が明けてもう1週間が過ぎましたが、みなさまいかがお過ごしですか?
本日は成人の日ということで、成人式が昨日今日と執り行われていますね。新成人の皆様はおめでとうございます。久々に会うご学友はどうですか?変わっていましたか?良き縁を結び直してください。

そして昨日、家族で鍋料理を堪能していたら、このコラムを落としてしまいました。ということで本日月曜日更新と相成ります。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。43というのはなんだか落ち着かない数字です。でも1減らして42にしても1増やして44にしても落ち着かないです。以下ちょっと変更点ありのテンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

が、新年も明けましたし、縛りを変えます!

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」だけを指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:四宮恋梨(しのみやれんり)、②「即席の天国が欲しいならクスリでもやればいいのさ」です。実はこの台詞はクリスマスのときに1回目に出てきた台詞でした。使ってやろうかとも思ったんですけど、さすがに控えました。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 四宮恋梨(しのみやれんり):とあるショービジネスのトップダンサーの女性。いろんな人の恨みを買ってしまっているらしい。
  • 蛍(けい):何でも屋さん。恋梨の大ファン。

蛍「やぁこんばんは、お嬢さん」
恋梨「……え、どなたですか?」
蛍「君のファンです♡」
恋梨「……支配人、いや警備、」
蛍「おっと、それはダメだよ」
恋梨「きゃっ! な、なに……ナイフ!?」
蛍「誰も呼んじゃダメだよ。二人で話そうよ」
恋梨「い、嫌……」
蛍「嫌とか言わないでよ、かなしいなあ。僕は君のファンなんだよ?」
恋梨「ふぁ、ファンは、窓から入ってきたりしないのよ、しかも、24階よ」
蛍「最上階なんてい~とこ住んでんね、さすがショートップダンサー」
恋梨「誰なの、なんで、なに」
蛍「まずはさ、お話しようよ。僕お話がしたいよ、憧れの貴女と。ねぇ? 四宮恋梨さん」
恋梨「なんの、話」
蛍「ふふ、いつもの可憐な表情の貴女もとてもかわいらしいけど、今の表情の方が何倍も刺激的だよ。誰も見たことのないような表情を見られるって、とても嬉しいね」
恋梨「……」
蛍「あれ静かになっちゃった。僕ね、貴女の声も大好きだよ。いつも踊って、身体ですべての感情を表現しているけれど、たまに聴くことができる貴女の声がとても好き。意外と低い声してるよね」
恋梨「……」
蛍「あれ、もしかしてもうしゃべってくれない? 僕が貴女の声が好きなんて言ったから? それは困るなぁ。貴女に聞きたいことがいくつかあるんだよねぇ」
恋梨「……なに」
蛍「お! その肝が据わってるところも大好きだよ! じゃあ会話成立ってことで、僕も自己紹介するね! 貴女からしたら初めまして、僕からしたら今日も会えたね恋梨さん。職業は何でも屋をしています。年収は4000万ちょっと。ぼったくり稼業をしてるつもりはないので、まぁそこそこ人気な何でも屋さんだと思ってほしいな。あ! でも大丈夫、僕は貴女を買おうとしてるわけじゃないから。だけど僕に恋してくれてもいいよ? こっぴどくフってあげる!」
恋梨「……なんなの、……キモい」
蛍「あは! 素直なお返事をどうもありがとう。で、そういえば言い忘れてたけど、僕の名前は蛍。ほたるって書いて蛍。すごいかっこいい名前じゃん! ってときめいたと思うんだけど、本名じゃないよ。でも貴女も本名じゃないし、偽名同士仲良くできると思わない?」
恋梨「どうやって仲良くしろと?」
蛍「一緒に笑い合ったらもう友達さ。ほら、笑って?」
恋梨「……」
蛍「あれ、険しいままだねぇ。表情管理もプロダンサーの必須スキルじゃないの?」
恋梨「……私の笑顔も金になるのよ」
蛍「おぉ! プロだねぇ! じゃあプロ同士のお話をしよう。詳しくは守秘義務があるから言えないんだけど、簡単に言うと、貴女を殺してほしいっていう依頼があって、ここに来ました」
恋梨「殺す……!?」
蛍「そう。あ、一気におびえた顔したねぇ。でも錯乱状態にはまだなってないね、心当たりがあるんだ?」
恋梨「そ、そんなのないわよ!」
蛍「そう? 誰にも恨みを買ってないって? それはさすがに鈍感がすぎるでしょう。清く正しく生きてきたなんてとてもじゃないけど言えないんじゃないの?」
恋梨「……お客様に恥じる必要のあることはしてないわ」
蛍「へぇ? 自分は純情で売ってるわけじゃないからあばずれでもいいって?」
恋梨「踊っていないときの私は四宮恋梨じゃないわ」
蛍「それは見上げたプロ根性だわ。でも貴女がそうでも、貴女に入れ込んでしまった男共はそう思ってなかったようだよ」
恋梨「……誰が」
蛍「それは秘密だね、守秘義務があるから」
恋梨「……」
蛍「さて、まだまだいっぱい貴女とお話がしたいんだけど、夜が明けるとまずいから、話を進めるね。実はね、僕、貴女が複数の男性と関係を持ってるって聞いたんだよねぇ」
恋梨「……」
蛍「あ、僕の私怨じゃないからね? 僕、貴女のことそういう意味ではひとつも興味ないから」
恋梨「……気持ち悪い」
蛍「ちょっと! 酷いよ? あんなにセクシーでアトラクティブなトッダンサー恋梨のこと、珍しくもそういう目で見てないって言ってるのに。ま、毎夜違う男性と関係を持つのも貴女の自由だから、僕は別になにも思わないんだけど」
恋梨「尻軽女みたいに言わないで」
蛍「尻軽女どころじゃないでしょ! 僕あんまり下品な言葉使いたくないから言わないけど、けっこうなことしてるんでしょ? ふは、なに? いつも物足りないの?」
恋梨「……」
蛍「そんなに男に愛されたいの? あんなにショーで人気なのに? 僕はスタンディングオベーションを受けて恍惚としてる表情の貴女がこんなに大好きなのに」
恋梨「……女の幸せを、男がはかれるわけがないでしょ。身勝手なくそ野郎どもが」
蛍「即席の天国が欲しいならクスリでもやればいいのに」
恋梨「犯罪でしょ」
蛍「ははっ! たしかに身体開くのは犯罪ではないね、ふはっ、たしかに。……でもまぁ、その身勝手なくそ野郎どもさんたちは、『てめぇひとりで勝手に堕ちていけよ』って言ってるんですよね。それで僕お金もらっちゃってるから」
恋梨「……その、あんたの何でも屋ってのは、受ける仕事を何で選んでるの」
蛍「……お? 僕かい? せっかく名乗ったし名前で呼んでほしいんだけど、まぁいっか。僕の仕事はできないこと以外ならお金で選んでるよ~何でも引き受けるんだからそれで決めたって許されるよね」
恋梨「あんたに、私の殺しを依頼した男共はどのくらい払ったの」
蛍「……秘密」
恋梨「どうせ、私を抱いたことのある男のことだから、たいした額払ってないでしょ。倍払うわ」
蛍「……はは、まさか、ここで僕に依頼をするつもり?」
恋梨「そうよ」
蛍「…………ふふ、はは、ははは! わかった、引き受ける! 四宮恋梨さん、僕ずっとあなたのファンでいるよ、そんなに泣きそうになりながら、怯えて真っ青な顔していながら、他の選択肢を切り開ける貴女が大好きだよ」


チャレンジ成功ということにしておきます!
最後の台詞の一文字を変えてしまってますが。

読み直すとちょっと恥ずかしいし、なんとなくこれまでの他の話と似たり寄ったりな感じなんですが、急ぎ気味で書いてということでお許しいただけたらと……甘っちょろいこと言ってんなよって感じですよね、すみません。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

こんな1年の始まり方をしてしまいましたが、2023年もなにとぞ、このコラムをよろしくお願いいたします。


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