ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第70作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

最近、推しのぬい欲しい欲が高まっています。推し(ぬい)に哲学の授業一緒に受けさせたいです。一緒に先人が考えた心のお話を聞こうよ推し……。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。70になりました!良いお年頃。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:鶴谷綾嘉(つるやあやか)、②「あばよ!もう二度と会うかよ!!」です。「あばよ!」って本当に言ってる人を現実で見たことがありません。皆さんはいかがですか?以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 鶴谷綾嘉(つるやあやか):お姉ちゃん。姉はたおやかで強し。
  • 鶴谷秀(つるやしゅう):弟。弟は素直で鋭し。
  • いじめっ子:いじめっ子。コミュニケーションが身体的アクションに傾きがち。

秀「おい綾嘉! 帰ったぞ!」
綾嘉「あらおかえりなさい秀くん。今日はお友だちにいじめられなかった?」
秀「当たり前だろ! 言い返してやった!」
綾嘉「あらあらまぁまぁ。つまりいじめられたってことなのね?」
秀「いじめられてない! オレはちゃんと言い返してやった。つまりあれは対等なケンカだ」
綾嘉「喧嘩ねぇ……たしかに同等の者同士がすることだけど、秀くんは本当にそれでいいの?」
秀「は? なにがだ」
綾嘉「喧嘩というものは対等な者同士がすること、要するに秀くんは秀くんのことをいじめてきたやつと同格ってことになるのよ? それでいいの?」
秀「なっ! ……それは、いやだ」
綾嘉「でしょ?」
秀「……しかし、あいつがオレのことを下に見ていたのは事実だ。オレはあいつのあの目に抗えない……」
綾嘉「あの目?」
秀「上から見下ろすあの目だ。オレはあの目で見られると、咄嗟に『従うものか!』という気持ちになる……。だがそれは、この目はオレのことを下に見ている目であると、他ならぬオレ自身が理解しているということを明らかにするものだ」
綾嘉「そっちなんだね?」
秀「ふん、礼を言おう綾嘉。癪だが今回はオマエに気づかされた。オレは絶対に対等になってみせるぞ!」
綾嘉「う~ん、そういう意図じゃなかったんだけどなぁ。秀はそのいじめっ子と対等な関係になりたいの?」
秀「ああ!」
綾嘉「もしかして、強い者が無条件に強いっていうお年頃なのかしら……? あのね、秀くん、強さというものにも種類があることを知ってる?」
秀「種類?」
綾嘉「そう、秀くんは、身体が大きいとか握力が強いとかが、強いってことだと思ってるんじゃないの?」
秀「違うのか?」
綾嘉「まぁ違いはしないけど、それだけだと思うのはもったいないことよ。いい? 秀くん、秀くんは私と口喧嘩をして、一度も勝てたためしがありませんね?」
秀「はっ!? あ、あれは……負けてるんじゃない! オレが寛大な心で綾嘉のことを見逃してやってるんだ」
綾嘉「ほぉ~? それじゃあ今から勝負する? 寛大な心、今はなくていいのよ?」
秀「いや、今は、ほら、やめておこう。オレは帰ってきたばかりで本領発揮できない。そんなオレに勝っても不本意だろう?」
綾嘉「いいえまったく?」
秀「いやっ! やめておこう」
綾嘉「……ふふふ、はい。ということで、秀くんは、疲れているときは私と口喧嘩したくないと思うわけでしょう?」
秀「ま、まぁそうだな」
綾嘉「それも強さよ」
秀「は?」
綾嘉「今秀くんが私に対しておそれているもの。そえも一種の強さに圧されているからなの」
秀「……口ゲンカに勝つっていうことか?」
綾嘉「そう。私はきっと秀くんとほんものの喧嘩をしたら勝てないわ。秀くんに身体の力では勝てないから。でも私、秀くんに口喧嘩なら何度やっても負ける気がしないの。これは秀くんより私の方が喋る力が強いからなのよ」
秀「身体が小さくても、相手に勝つことができるってことか!?」
綾嘉「うん、呑み込みが早い子」
秀「……それは、どうやったらいいんだ?」
綾嘉「う~ん、私がやってるようにすればいいと思うけどね……どうやったらいい、よりも、これをやったらいけないってのを覚えておいたほうがいいかもね」
秀「やったらいけないこと? ……暴言を言うとか?」
綾嘉「うん、良い子! ちゃんと私が暴言つかっていないってことにも気づいてくれてて嬉しいわ」
秀「いわゆる理詰めというものだろう、綾嘉のは」
綾嘉「でも理詰めをするには秀は直情的すぎるからねぇ。とにかく、相手の全てをむやみやたらに否定するようなことは言っちゃだめよ。口喧嘩とかそういう感情がヒートアップしたときには、言わなくてもいいことまで言っちゃうこともあるからね」
秀「……わかった、気をつける。明日はやってみせよう。だが綾嘉、これだけは間違えるな」
綾嘉「え? なに?」
秀「オレは口に逃げるわけではない。いつかあいつとすべてで対等になってみせるんだ」
綾嘉「……対等になるのが大事なのねぇ。上には行かなくていいの?」
秀「いい。その器もないのに誰かの上に立つべきではないからな」
綾嘉「……秀くんはかっこいいわねぇ」
秀「そうだろう!」

いじめっ子「おいおいおい、ガリ勉お坊ちゃまの秀くん。今日も宿題写させろよ」
秀「……ダメだ」
いじめっ子「は? お前、オレに逆らう気か?」
秀「逆らいたいわけではない。オレはお前と対等になりたいだけだ」
いじめっ子「対等? 一発殴ったら吹っ飛んじまいそうなお前とオレが対等?」
秀「……殴るしか、能がないんだな」
いじめっ子「……あ?」
秀「オレはオマエの体格の良さを認めている。だがしゃべりでは負けないぞ」
いじめっ子「しゃべりでは負けないぃ? 何がしたいんだよ、お前は。どうでもいいから写させろよ」

秀「……いや、その」
いじめっ子「なんだよ、なにか言いたいことがあるなら大きな声で言ったらどうですか~?」
秀「……っ、うるせえ! あばよ! もう二度と会うかよ!!
いじめっ子「は? サボるのかよお前」
秀「サボるわけないだろう! ばっ、……なんでもない!」
いじめっ子「なんだ……?」


なんか途中から上手くいかなくなりました……チャレンジ失敗です。

元々は血の繋がってないお姉さんと男の子にしようと思っていて、お姉さんになにかと突っかかってしまう男の子、なんか意地張っちゃって思わず「あばよ!」しちゃう男の子、あらあらまぁまぁなお姉さん……で着地点はどこにしよっかなって思ってたんです。が、なんか途中から説教臭い感じになっちゃいました。難しい。

最後のいじめっ子とのお話も書けなかったですね……。めちゃくちゃどうでもいい私の拘りなんですけど、できれば完全な悪役は書きたくなくて。そうとなると背景をどうにか埋め込めないかと狙ってみると余計に書けなくなります。これぞ本末転倒。

綺麗なの書きたいな~!

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

もう夏の楽しいこと終わっちゃった……(夏季集中始まる)、と思ったら、来週幼馴染みと遊びに行くのを思い出しました。就活終わった幼馴染みたちと……。


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