ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第66作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

蝉の声が聞こえてきましたね。耳から入ってくる夏です。風鈴も鳴らしたくなってきますね。あとは花火の音も夏らしい音かもしれません。

それはそれとして暑すぎん?


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。66!あと1つ揃えば悪魔の数字と言われるぞろ目ですね。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:幸夢有亜(ゆきゆゆあ)、②「ゲームとはプレイヤーになった時点で敗者なのだよ」です。「なのだよ」と言われるとメガネとテーピングされた指を思い出す人間です。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 幸夢有亜(ゆきゆゆあ):今回の元凶。
  • 一馬(かずま):今回のかわいそう担当。
  • 陽(よう):今回の勝ち組。

一馬「うっ……、こ、ここは……?」
陽「うぅ……尻いてぇ……」
一馬「えっ陽!? お前なんでここに」
陽「あぁ……? お前、一馬?」
一馬「そうだよ、一馬だよ!」
陽「なんでお前こんなとこにいるんだよ」
一馬「俺にもわからねぇよ」
陽「っていうかなんだよ……お前と一緒か……」
一馬「はぁ!? おい、なんだよその嫌そうな口ぶりは」
陽「もっとこう、かわいい子と一緒によう……」
一馬「いやキモいって。なんでこの意味分からん空間を楽しもうとしてんだ」
陽「ただでさえよくわからんところに連れて来られたんだからさ、楽しみの1つや2つあってもいいだろ?」
一馬「キモいキモい」
夢有亜「ごきげんよう、プレイヤーの皆さま」
一馬「なっ!?」
陽「はっ!? 女の子の声!?」
夢有亜「少々手荒いご招待になったのは大変申し訳ございません。当初の予定ではリムジンでお迎えにあがる予定だったのですが……急いでいたため、ワープ魔法での召喚になりました」
一馬「あ、陽! あそこだ!」
陽「女の子!?」
一馬「お前ほんと女の子としか言わねぇな!?」
夢有亜「なにぶん人数が多いので……って、あれ? 2人? えっ、あれれ?」
一馬「えっ、思ったよりちっちゃい」
夢有亜「なんで2人……もしかして呪文間違えた? え、じゃあ他のプレイヤーの皆さまはどこに……変なところに転送されていたらどうしましょう……」
一馬「なんか呟いてる? なんて言ってるんだ?」
夢有亜「ちょ、ちょっとマネージャーに相談を……今から他の皆さまをお呼びできるかしら」
一馬「マネージャー? ど、どういうことだ……? ってか、陽静かだな、どうした?」
陽「……して、……ちゃん?」
一馬「は? おーい、どうした?」
陽「もしかして、ゆゆゆあちゃん!?」
一馬「な、なんて?」
陽「ゆゆゆあちゃんだよ! お前知らねぇの!?」
一馬「ゆ、ゆゆあ? 何回”ゆ”って言った?」
陽「ゆ、ゆ、ゆ、あ! ”ゆ”は3回! ゆゆゆあちゃん!」
一馬「ゆゆゆあちゃん? なんだそのトンチキな名前は……」
陽「トンチキ言うな! かわいいお名前だろうが!」
一馬「そのゆゆゆあちゃんってのは誰なんだよ」
陽「魔法界から舞い降りた魔法少女天使、ゆゆゆあちゃんだよ!」
一馬「長い長い、なんて? なんか要素ダブってなかった?」
夢有亜「あ、マネージャーから返信来た、なになに……他のプレイヤー様のワープ魔法は失敗してる? そんな! え、あんなに対価用意したのに……? どうして……私のなけなしの宝石たちが……」
一馬「なんだ!? なんかあっちからもこっちからも意味分からねぇ言葉ばっかり聞こえてくるんだが!? この空間も意味分かんねぇのに!」
夢有亜「もうこうなったら仕方ない……今いる人たちだけでゲームを始めるしか……よし、私、がんばるのよ。気を取り直して……」
陽「もう一回、今度はちゃんとゆっくり言ってやるから、一馬、ちゃんと聞いとけよ」
一馬「ちょっ、ちょっと待て、今あっちの子もなんか言おうとしてるから聞こうぜ!?」
陽「あの女の子は間違いない、絶対あの子だ、あの――」
夢有亜「ごきげんよう! プレイヤーの皆さま! わたしは、ハッピーラッキードキドキプリティーな魔法界から舞い降りた、プリティーキュートスイートマジカルガールエンジェル、略称魔法少女天使、幸夢有亜! 人呼んでゆゆゆあちゃんだよ!」
陽「ハッピーラッキードキドキプリティーな魔法界から舞い降りた、プリティーキュートスイートマジカルガールエンジェル、略称魔法少女天使、幸夢有亜! 人呼んでゆゆゆあちゃんだよ!」
一馬「うわぁ全く同じこと言われた気がするけど1文字も頭に入ってこない!」
夢有亜「えっ! 待って、そこのプレイヤーさん、もしかして、私のこと知ってくれてるの!?」
陽「ぐはっ!」
一馬「うわっ、なんだよきたねえな」
陽「い、今、俺もしかして、ゆゆゆあちゃんに声、かけられた……?」
夢有亜「あ、勘違い……だった?」
陽「ぐうぅっ」
一馬「なんか知らんがあの子が悲しい顔してるぞ。傷ついたんじゃないか?」
陽「か、がわい゙い゙」
一馬「キモいキモい。お前そんなキモいやつだっけ? けっこうモテてる気がしたんだけど」
夢有亜「ご、ごめんね? なんか温度感、違うよね? でもね、ステージの上ではこうしなさいって、言われて、て……」
一馬「泣いてる!? おいどうにかしろよ、お前しかもう頼れるやつがいねぇんだよ俺には!」
陽「ゆゆゆあちゃん泣かせたの誰だよ!」
一馬「知らねぇけど多分お前だよ! 情緒こえぇよもう」
陽「ゆ、ゆゆゆあちゃん!」
夢有亜「は、はい!」
陽「うっ天使、じゃなかった、あの、俺、ファンです!」
夢有亜「えっ! ほんと!?」
陽「本当です!」
夢有亜「で、でも、いつものライブに、こんなイケメンさんいないよ……?」
陽「おふっ!」
一馬「いちいち食らってるのキモいなぁ」
夢有亜「あ、でもその身長……もしかして、いつも後ろの方に腕組んで立ってる人?」
一馬「え? お前後方彼氏面してんの?」
陽「そ、そうです……! 俺、ゆゆゆあちゃんに認知されたいわけじゃないから……前の方のオタクと一緒にされたくなくて」
一馬「キモい度合いが跳ね上がったな」
夢有亜「そんな! こんなにイケメンさんがいてくれたら、いっぱいファンサするのに……!」
一馬「顔面の格差社会。……えっと、なに? ゆゆゆあちゃんは地下ドル……みたいな感じ?」
夢有亜「あっそうです! あなたは……?」
一馬「あぁ、俺はこいつの友達……いや、知り合いです。ていうかなんで俺のことあなたが把握してないんですか」
夢有亜「あっ、ご、ごめんなさい。本当はあなたを呼ぶ予定はなくて……」
一馬「え?」
夢有亜「ちょ、ちょっと、全体的に魔法が失敗してて、いろいろとおかしなことになってて……だからあの、ごめんなさい! 今日一日、私とここで過ごしてもらいたいんですが、いいですか……?」
一馬「いやまぁ、一日だけならいいですけど……」
陽「ゆゆゆあちゃんと一日一緒に過ごせるんですか!?」
夢有亜「はいっ。あの、本当にごめんなさい……後日、きちんと仕切り直しをさせていただきますので……」
一馬「もう全部わけわかんねぇな……じゃあ、いったい何をしようとして俺たちが呼ばれたのか教えてもらえたりします?」
夢有亜「それは……ちょっと、ネタバレ防止のため……」
一馬「どこへの配慮なんだよそれは!」


盛大にチャレンジ失敗でございます。

書き始めた当初は違う始まり方をしていて、まぁわかりやすく手癖の出てる話になりそうだったんですが、なんとなく方向転換してみたらまったく纏まりきらなかったです。トンチキなお話のほうが書くのってむずかしいですよね……。

しかも台詞使えてないし。あっちゃー

私の希望的には、実は男の子2人の方が仕掛けてた……みたいな方向に持っていきたかったんですが、無理でしたね。そんなルートに乗る気配すらなかったですね。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

本当に暑いです。皆さま、ご自愛くださいませ。


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