ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第67作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

突然ですが、私はレターセットを見るのが好きです。私は花柄が好きなので、お花がモチーフになっているものを色々見るのが特に好きなのですが、贈る相手がいないのであまり長居しないようにしていました。ついでに筆まめでもないです。

でも最近、推しにお手紙を贈ることができるようになりました。そして私は前買ったのがまだなくなっていないのに、追加のレターセットを買いました。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。67作目!67には謎にドレミ感を感じています。なんででしょうか。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:熊坂光剣(くまさかこうけん)、②「遠慮はしなくていい」です。転生してら勇者になりそうなお名前ですね!台詞もなんとなく強くてニューゲーム感あっていい。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 熊坂光剣(くまさかこうけん):陰キャというよりただ1人でいたいだけ。クラスメイトからも別にハブられているわけではない。スポーツはそこそこできる方だが、ボールが小さくなればなるほど扱いが下手になる。
  • 赤木愛(あかぎあい):転校生。親が引っ越すのについて行って短いスパンで学校が変わるため、自然と社交性が身についた。
  • 先生(せんせい):この話において無害な先生。世界史担当。

熊坂モノ「今日から、2学期が始まる。過ぎ去った夏を惜しみつつも、久々に会ったクラスメートと思い出を語り合ってそこそこ賑やかな教室。ただ、今日は他にも話題があった。……教室に、1人分の席が増えている」
先生「はーいおはようございます、みなさん。夏休み、有意義に過ごせましたかね。宿題はちゃんとしてきてますか? 授業ごとに回収されると思うので、諸事情で持って来れてない人は今からがんばって言い訳考えときなさいね~。そして……机が増えてるのでもう気づいている人もいると思いますが、今学期から新しく君たちのクラスメートが増えます。それじゃあ自己紹介してもらえますか? 赤木さん」
赤木「はい!」
(♪ドアが開く音ガラガラ)
熊坂モノ「1人分の席が新たに増えている。それはつまり転校生がいるということであり、なおかつその席が、一番後ろの席に座る俺の隣であるということは」
赤木「転校してきた赤木愛です! 誕生日は8月20日、好きな食べ物はチョコ、特にビターチョコが好きです! 好きな教科は国語系で苦手なのは理科全般です! よろしくお願いします!」
先生「はい、とても元気ですね。皆さんも仲良くしてくださいね~色々教えてあげてください。特に……熊坂くん」
熊坂「……はい」
先生「赤木さん、今返事した熊坂くんの隣の席が君の席になります。彼に教えてもらってください」
赤木「はい! わかりました!」
熊坂「……はぁ……」
(♪足音が近づいてくる)
赤木「えっと、あの、よろしくね」
熊坂「……うん」
熊坂モノ「正直、面倒くさい」

(♪チャイム)
赤木「あ、あの!」
熊坂「……はい?」
赤木「あの、お名前、なんていうんですか」
熊坂「……熊坂です」
赤木「下の名前は?」
熊坂「……言わなきゃだめ?」
赤木「し、知りたいです」
熊坂「俺は言いたくない」
赤木「え! ……いやだった?」
熊坂「聞かれること自体は、嫌じゃないけど。言うのは嫌だ」
赤木「名簿見たらわかっちゃうけど……?」
熊坂「そこまでして知りたいならもう別にいいよ。でも下の名前で呼ばれるのも自分で名乗るのも嫌だから」
赤木「そうなの……わかった。じゃあ、熊坂くんって呼ぶね? あっ私のことはなんて呼んでくれてもいいよ! ニックネームでもいいし。遠慮はしなくていいよ」
熊坂「名前呼ぶのに、遠慮なんてあるのか?」
赤木「私は熊坂くんのこと、遠慮して熊坂くんって呼ぶよ」
熊坂「何に対して遠慮してるんだよ」
赤木「私はできるだけ下の名前で呼びたいの。苗字だけだと他の人と被っちゃうから」
熊坂「……この学年には熊坂は俺しかいないけど」
赤木「前にいた学校にもその前にいた学校にも1人ずついたの。前にいた学校は先生にだけど」
熊坂「前、と……その前? 小学校とかってこと?」
赤木「ううん。全部高校。私、ここが3つ目なの」
熊坂「それ、は……転々と、してんだな、それは」
赤木「……理由、気になる?」
熊坂「いやっ、離したくないことなら、言わなくていい。そこまで干渉する気はない」
赤木「ふふっ、優しいんだね、熊坂くんって」
熊坂「いや……」
赤木「すっごい気まずそうにしてる。大丈夫、いじめとかじゃないよ。ただ親について行ってたらいろんな所に行く羽目になっちゃっただけ」
熊坂「いわゆる、転勤族?」
赤木「そんなとこ。……ね、熊坂くん。訊きたいことがあるんだけど」
熊坂「なに?」
赤木「このお名前って、なんて読むの? このクラスの子なんだと思うんだけど」
熊坂「え? 名前は俺も自信ないやついるけど」
赤木「え~同じクラスなのに? しかも3年だよ?」
熊坂「あんまり興味ないから……って、おいお前」
赤木「でもそんな熊坂くんでもたぶん確実に知ってると思うんだけど」
熊坂「お前、もしかしてけっこう性格悪い?」
赤木「ううん、そんなことないよ? ただ言ったでしょう? 私、できる限り下の名前で呼びたいの。学校では呼ばないようにするから、教えてくれない?」
熊坂「……」
赤木「あは、本当に嫌そうな顔してる。そんなに嫌いなの? かっこいいなぁって思うんだけど」
熊坂「小学生男子が考えた名前みたいじゃん」
赤木「なんの柵もなく純粋な気持ちでかっこいいって思えたときじゃん」
熊坂「……捻りないよ、そのまま読む」
赤木「だからどう読むの?」
熊坂「……こうけん。そのままで光剣」
赤木「……光剣、光剣くんね。ありがとう」
熊坂「絶対呼ぶなよ」
赤木「大丈夫だって。名前で呼ばれたくない気持ちは私もよくわかるし」
熊坂「は? お前……そんな恥かしい名前だっけ」
赤木「あ、その口ぶりは私の自己紹介覚えてないでしょ! まぁ忘れてるならいっか」
熊坂「なんでだよ。不公平だろ」
赤木「不公平ってなにさ」
熊坂「呼ばれるの嫌な名前ならお互い様だろ」
赤木「熊坂くんが覚えてくれてないんじゃん。私の苗字は覚えてる?」
熊坂「……赤色だってことは」
赤木「色だけ覚えてるの? 先生から私のことお願いって言われたのも覚えてないんじゃない?」
熊坂「面倒だなって思ってたよ」
赤木「正直者~」
熊坂「他のやつも、お前と喋りたがってるから。俺じゃなくてそいつらに訊きなよ」
赤木「いや、私はもう熊坂くんのこと好きになっちゃったから熊坂くんに訊く」
熊坂「はっ?」
赤木「なんなら私、熊坂くんになら名前で呼ばれてもいいよ。というかむしろ呼んでほしい」
熊坂「い、いや……はぁ?」
赤木「はい! ということで、私の名前は? どうしても思い出せないなら、もう一回言うよ、いい?」
熊坂「いや、その、ぐいぐい来るな!?」
赤木「赤木愛。赤木、愛。覚えた? 愛って呼んで」
熊坂「あ、赤木で、いいだろ」
赤木「ううん、愛!」
熊坂「いきなりは無理だって!」
赤木「あ、わかった、じゃあ私の誕生日に呼んで」
熊坂「誕生日……?」
赤木「8月の20日だから」
熊坂「20日……? 来週じゃねぇか」
赤木「そう!」
熊坂「無理だって、変な感じになるだろ!」
赤木「大丈夫だって!」


う~ん、うまいこと着地しなかったのでチャレンジ失敗です。

なんか最近、成功率低い気がしますね。ううむ。

本当は赤木ちゃんに「実はね、熊坂くん。たぶんだけど……、私またすぐに転校するの」って言って欲しかったんですが、難しかったです。あと熊坂くんも赤木ちゃんに惹かれてほしかったんですが、それもやっぱり入れる隙間がなかったですね……。
ちなみに赤木ちゃんの「好きになっちゃったから」に恋愛的な意味はありませんね。ドギマギしてるところ悪いね、熊坂くん。

いつかに言った恋に落ちる瞬間を書いてみたいっていうのを、いつも一応挑戦してみてるんですが、尺的に私には一生書けないかもしれないです。なんかこう、ワンシーンずつ切り取った感じの書き方の物語にしたらできるのかな……。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

転生の話はどこに行った?って思うかもしれませんけど、まぁ簡単に言えば私には書けないということです。


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