ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第83作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

年末ですね。12月ももう二桁になりましたが、みなさんは2023年にやり残したこととかありませんか?私はあります。けっこうあります。大変ですね。でも毎年そんなものな気がします。毎年律儀に煩悩を消してますが、1月1日からすぐに欲が出ます。108の煩悩ってどんなのがあるんだろ。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。なんかビタミンカラーって感じ。たぶん野菜(831)に近いものを感じてるからでしょうね。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:猪野嘉予(いのかよ)、櫛田真音(くしだまこと)、②「もっと素直にならんと好きになってもらえんぞ」です。素直になることって大事って言いますよねぇ。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 猪野嘉予(いのかよ):恋する女の子。席替えで好きな人と隣だとわかった次の日寝込んで学校休んだことを未だに後悔している(でも次登校した日に、友達と話してたら友達が好きな人に話を振って、その流れで心配してくれたからそれは嬉しかった)。
  • 櫛田真音(くしだまこと):カフェの店主。スイーツ作り担当。物静かだけど、突けばよくしゃべる。
  • 理乃(りの):カフェの店員。ドリンク担当。店員さんとのおしゃべり大好きだけど、静かにしたいと思ってる人を察するのも得意。
  • 佐山(さやま):今日からバイト始める男の子。バイト禁止じゃない高校だけど、友達に遭遇するのが嫌で、少し離れたところにある真音たちのカフェに来た。

嘉予「もう嫌だ……」
真音「今日はどうした、お嬢ちゃん」
嘉予「もう、だめなんです、私もう……だめな子なんだ……」
真音「おまえさんがそんなに落ち込むなんて珍しいな」
嘉予「はじめて向こうから話しかけてくれたのに~……」
真音「へぇ」
理乃「あら、嘉予ちゃん! こんにちは」
嘉予「こんにちは……」
理乃「あら? 今日元気ないのねー何かあったの?」
嘉予「あ……はい……、はい……」
理乃「あら、また沈んじゃった」
真音「ぐっさり刺したな」
理乃「嘉予ちゃん、なにか食べる?」
嘉予「てぃらみす……」
理乃「はぁい。だってさ、真音さん」
真音「おう。理乃はコーヒー淹れてやれ」
理乃「わかったわ。もちろん深煎りブラックだよね」
嘉予「はい……」
真音「はい、お嬢ちゃん。先にティラミスだ」
嘉予「ありがとうございます……真音さんのティラミス大好き……」
真音「おう、ありがとな。最近はクリスマスも近いから、ガトーショコラも新しいの作ってるぞ。食ってみるか? おまけだ」
嘉予「甘いの苦手なんですけど、大丈夫ですか?」
真音「あぁ。生クリームをのせれば甘くなるが、ベースはビターチョコだから、お嬢ちゃんもいけると思うぞ」
嘉予「だったら欲しいです、やけ食いしたいけどお金ない……」
理乃「コーヒーですよ~、どうぞ。熱いから気をつけてね」
嘉予「ありがとうございます、理乃さん。ちょっと落ち着いてきました、ごめんなさい」
理乃「え~? なにに謝ってるの、大丈夫よ。でも、相談なら聞くからね。お姉さん、恋愛相談得意だから!」
真音「野次馬根性の間違いじゃないのか?」
理乃「うるさいですよ、真音さん」
嘉予「実は……、私、好きな人がいるんです、クラスに」
理乃「え! ほんとに恋愛のお話? え、ドキドキしちゃう」
真音「静かにせえ」
嘉予「今、席隣だから、授業のペアワークで話したり、たまに話したりするんですけど」
理乃「隣ー!? え~ラッキーじゃない」
嘉予「でも、どうしても緊張しちゃって、その人としゃべるときだけ、無愛想になっちゃうんです……!」
理乃「あら~……」
嘉予「しかも今日、せっかく向こうから話しかけてくれたのに……! 相づちだけで返しちゃった、もっとおしゃべりできたかもしれないのに~!」
理乃「それは辛いねぇ」
嘉予「理乃さん~! どうしたら好きな人とふつうに話せます!? 理乃さん、真音さんとどうやって話してました!?」
真音「ん」
理乃「えっ? わ、私たち……!?」
嘉予「え、だって……違うんですか? 前に真音さんが言ってたんですが」
真音「……ん」
理乃「……真音さん、言ったの」
真音「……すまん」
理乃「もう~……堪え性ないんだから」
真音「すまん」
理乃「……嘉予ちゃん。ちなみに真音さん、なんて言ってたの?」
真音「おい、なんでお嬢ちゃんに聞く」
嘉予「高校生のときに出会って、真音さんが告白して、それからずっと付き合ってて、お店建てたときにプロポーズしたって」
理乃「それぐらいしか聞いてないの?」
真音「おい」
嘉予「え。え~……真音さん、言っていいの?」
真音「……だめだ」
嘉予「だそうです」
理乃「え~? じゃあ、あとで本人から聞こうっと」
嘉予「そうしてください」
真音「おい」
嘉予「で、2人が仲良いのはいいんですけど! どうすれば好きな人とふつうにお話できますか!?」
理乃「う~ん、私はぐいぐい行くタイプだったからなぁ」
嘉予「うっ、そうだろうなとは思ってましたけど……」
理乃「ふふ、でもね。私も、なんていうかな、見栄っ張りになっちゃったり、変なごまかしとかしないようにしよって思ってたよ」
嘉予「ごまかし……?」
理乃「うん。ごまかしっていうか、やっぱり好きな人だからさ、自分を良いように見せたくなるじゃん。それをできるだけ抑えて、素直にさらけ出すようにした」
嘉予「素直……」
真音「お嬢ちゃんは、それができてないんだろうな」
嘉予「真音さんもそうしてた?」
真音「まぁ、な。男の方がそういうところのプライドは高いもんだ。だから難しくはあったが」
嘉予「そうなんだ……」
真音「……ふっ。お嬢ちゃん。もっと素直にならんと好きになってもらえんぞ
嘉予「うわーん、わかった、がんばる~……」
理乃「ふふっ、がんばれ~!」
(♪カランコロン)
理乃「あ、いらっしゃいませ~……ってあ、こんにちは。そういえば今日からだったわね、どうぞ~」
嘉予「ん? 知ってる人なんです、か……」
佐山「え、猪野? なんでここに」
嘉予「さ、佐山くん……」
理乃「あら! 知り合いなの?」
佐山「あ、はい。クラスメイトで」
理乃「あら~ここ、学校からちょっと遠いのに。運命ねぇ」
佐山「まさか同じ学校のやつと会うとは思ってませんでした。……猪野、内緒にしといてくれる?」
嘉予「えっ、あっ、うん」
佐山「さんきゅ」
理乃「……もしかして佐山くん。嘉予ちゃんとは、教室でお隣さん?」
嘉予「理乃さんっ」
佐山「あ、そうなんです。たしかに、なにかの運命なのかもしれませんね」
嘉予「っ」
理乃「あら~! 楽しくなってきましたね、真音さん」
真音「ほどほどにしてやれよ」


今回は、けっこうきれいなんじゃないですか?チャレンジ成功です。

物語的には浅くはありますが、でもまぁ綺麗に収まっているという点ではいいんじゃないんでしょうか。やっぱこういうのなんだよね。あとカフェって良いよね。店員さんとしゃべるようなことしたことありませんが。

めちゃくちゃにどうでもいいですが、私はとあるひとの雑談配信をよく聞いているんです。そこでは相づちコメントが許容されていまして、「うんうん」とか「はい」とかもよく流れるんですが、私は「おっと」と「あら」「あら~」ってコメントするのが好きです。なんとなく。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

108の煩悩、「滅締癡」(無知による愚行)が最も無くならないものだと思います(参考)。


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