ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第74作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

逆にここに何を書けば良いんでしょうか?(唐突な入り)万人受けしない日々を送っているので、ここに書く内容はいまだ探り探りだし、ぶっちゃけネタがなくてTwitter(現X)にツイート(現ポスト)したことと同じこと書いています。

そしてお気づきかもしれませんが、私は例のアプリをまだアップデートしていません。あとiPhoneユーザーなんですが、とあるソシャゲアプリプレイヤーなのでiOS16にすらアプデできていません。一昔前のスマホを持っています。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。74ってなんだろう……これまで色々意味のわからない印象を話してきたんですが、74って最も無味無臭かもしれません。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:牧原未来絵(まきはらみきえ)、②「私はもう何を目指して歩けばいいのかわからないのです」です。お名前に未来を背負っていらっしゃるのはたびたび見かけますけども、「絵」までつくとけっこう重みを感じますね。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 牧原未来絵(まきはらみきえ):今は特になし。
  • サツキ(さつき):どう考えてもあやしいお話聴きますよ屋さん。名前の表記が珍しいらしい(隠してはいない)。

サツキ「こんにちは」
牧原「こんにちは。あなたが……サツキさん?」
サツキ「えぇ、そうです。ご予約ありがとうございます。あなたが牧原未来絵さんでお間違えないですか?」
牧原「はい。牧原です。……あの、それは名札ですか?」
サツキ「? えぇ、そうです。どうぞ、そこに腰掛けてください。ゆったりと、安心できる姿勢になって。飲み物を入れましょう、何がいいですか?」
牧原「じゃあジンジャーエール、ありますか?」
サツキ「おや意外。……意外なんて今の世の中、言っちゃだめなんですかね」
牧原「冗談です」
サツキ「……意外ですね」
牧原「コーヒーを淹れていただけますか。人から丁寧に扱われたい気分なので、できれば豆から」
サツキ「いいですよ。それは冗談じゃないですよね?」
牧原「心の底からのオーダーです」
サツキ「なら安心です」
牧原「……ふう」
サツキ「どのような味がお好きなんですか?」
牧原「あぁ、とびきり苦いものを。ミルクチョコはありますか?」
サツキ「ありますよ」
牧原「生クリームは?」
サツキ「ありませんねぇ」
牧原「砂糖は?」
サツキ「ありますよ」
牧原「それじゃあミルクチョコと砂糖も出していただけますか」
サツキ「ミルクは要りますか?」
牧原「いらないです。苦いコーヒーと、甘いものを一緒に食べるのが好きなんです」
サツキ「……そうなんですね」
牧原「はい」
サツキ「夏に、冷房をガンガンにかけながら毛布にくるまるのが好きだったりしますか?」
牧原「好きですね」
サツキ「なるほど。納得です」
牧原「そうですか」
サツキ「……では、まずコーヒーです。お砂糖はこちらに。チョコを取ってきますね」
牧原「ミルクチョコがあるんですよね?」
サツキ「……うちにある一番甘いものを持ってきますよ」
牧原「ありがとうございます」

サツキ「さて……そろそろお話に入りましょうか」
牧原「このチョコ、おいしいですね」
サツキ「お気に召していただけたようでなによりです。あなたのお好きなタイミングでもちろん構いません。話したくなったら話していただけますか」
牧原「先ほど、丁寧に扱われたい気分なのだと言ったじゃないですか」
サツキ「えぇ」
牧原「私、リストラされたんです」
サツキ「そうでしたか」
牧原「突然通告されて、びっくりしてしまって」
サツキ「それはそうでしょう」
牧原「まぁ、転職先を見つける間ぐらいはまだ雇ってもらえるようなんですけど、その、なんだか……」
サツキ「無理に短くまとめようと、綺麗な言葉で表そうとしなくてもいいんですよ」
牧原「いろんな言葉で表せるんです。そのどれもが、大差ない気がして……どれにしようかなって悩むんですよね」
サツキ「とりあえず言ってみてください。適した表現でなかったら、変えてくださってもいいので」
牧原「それじゃあ……、私はもう何を目指して歩けばいいのかわからないのです
サツキ「そうですか。その言葉も、いつでも変えていいですよ。それでは、一つ、質問させてください。ここに来たのはどうしてでしょうか? いや、ここを見つけたのは、どうしてでしょうか? 新しい働き口を探すならハローワークの方がいいでしょうから」
牧原「……やめさせられた会社は、なんとなくで勤めたところだったので。自分のことを改めて考え直してみようかと。何が好きで何が嫌いとか」
サツキ「おぉ、根本から見つめ直したんですね」
牧原「はい。そうしたら、私、自分の名前が嫌いなんだって気づいて」
サツキ「そのお名前で?」
牧原「この名前で。この名前は私にとって呪いです。何を描けばいいのかわからないのに、何か描かなきゃいけなくなる気がする」
サツキ「呪いですか。まぁ似たり寄ったりなのかもしれませんけども。ほら、名前は願いだとかいうでしょう」
牧原「誰の?」
サツキ「親の」
牧原「誰のための?」
サツキ「あなたのための」
牧原「本当に?」
サツキ「……。これが本題になりそうですね」
牧原「私のためだって、本当に言えますか?」
サツキ「何をそんなに疑うんです」
牧原「親のためではないのですか、と私は言いたいのです」
サツキ「願いが?」
牧原「えぇ。だって、勝手じゃないですか。子どもが何を望むかなんて誰にもわからないのに」
サツキ「何を望んだとしても、前提としてこういう子であってほしいというのが、名前に込める願いなんじゃないですか?」
牧原「そうなんですか?」
サツキ「そういうものだと思っていましたよ」
牧原「じゃあサツキさんに込められた願いはなんですか?」
サツキ「え? なんだったかな……まぁ、この名前なんで、人を愛せよとか、そんなものだったはずですけども」
牧原「その名前で?」
サツキ「この名前で」
牧原「だとしたらだいぶ歪んだ価値観……いや、倫理観をお持ちのご両親の元で育ったんですね」
サツキ「そうですか? いやまぁ、そうかもしれませんけど。でも子どもの頃は漢字が違ったんですよ」
牧原「子どもの頃? 小学校とか、そういう?」
サツキ「そうですね」
牧原「自分から申請でもしたんですか?」
サツキ「いや、両親が」
牧原「……? 名付け親が別にいたりするんですか?」
サツキ「いえ、全然複雑な家庭ではないですよ。この名前を考えて、この名前を息子に付けた本人が、つまり両親が、学校にお願いしていました」
牧原「何がしたいんですか? 何を息子に願ったというんですか」
サツキ「だから人を愛せよとかそういう……」
牧原「後悔でもしてるんですか? 勢い余ってつけたとか、そういう」
サツキ「いやいや、そんなに難しく考えないでくださいよ。ただ両親は、倫理観がないように見えるからって、そういう常識的に考えて、それで、本当の表記を伏せることができるようにしてくれたんです」
牧原「それじゃあ、あなたにその名前を、その表記で付けたこと自体は、常識の範疇だと?」
サツキ「多少、珍しくはあるでしょうけど、えぇ」
牧原「それは……あなたもとんでもない倫理観を持っているんですね」
サツキ「そんなにですかねぇ……なんて言えばいいんですかね。本当に、そんな心配することではないんですよ。一番大事なことを忘れないようにするためにスローガンに掲げておく、そんなものですよ。別に励行しているわけではないですし」
牧原「ちゃんと否定形なんですか?」
サツキ「もちろん」
牧原「だとしても、名前にこんな字を入れるのは、なかなかだと思いますけどね」
サツキ「あぁ、そこはわかってるんですか」
牧原「はい?」
サツキ「いやほら、この字を縁起が悪いとか思っているんでしょう。それじゃあ、あなたのお名前が何かを願われたものだってこともわかってるんじゃないですか?」
牧原「”未来”は、縁起が良いものなんですか?」
サツキ「……まぁ、そこは、ねぇ? ほら、未だ来ていないものには、せっかくなら期待したいものじゃないですか」
牧原「だから最初に言ったじゃないですか」


終わわれなかったので、チャレンジ失敗ですね。

実は、本日の縛りの台詞のところから書き始めたんですけど、その前の方も書き出したら時間がなくなって、後ろの続きを書けませんでした。あらま。

このワンライチャレンジでたまにある、意味のわからないお話です。この手の話が書きやすくてあやしい相談所を量産してしまいます。最初はもうちょっとしっかりとしたカウンセリングを受けてもらおうかと思ったんですけど、カウンセリングを1回受けたことがあるだけのトウシロがへたに書いちゃいけないなと思い直しまして、やめました。心理学専攻の後輩もいることだし。恥ずかしいからやめました。

ちなみにサツキはある既存の言葉(名詞)の読み方を変えたものです。回収はできませんでしたねぇ。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

夏休みが終わっちゃうねぇ。まだ暑いのに。


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