ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷第76作目

おはこんばんにちは！　放送班・制作班・広報班所属文学部３回生の木村英です。

突然ですが私は料理ができません。それでもほんの少しでもやって見ようと思って、とりあえずお手軽に作れるスイーツとかパスタ料理とかを、母の居ぬ間に作っています。とにかくチーズとかたまごとかを良い感じの調味料なりを使って食べればおいしくなるんだなと気付きました。母に言ってみたら、日本語が読めれば作れるんだよって言われました。そうだね。そうだね……。

さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。第76作目！70台の数字って全部あんまり見慣れない気がします。法則を見つけるタイプの数学の問題で見かける数字。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が１時間でがんばってラジドラ台本書くぜ！というものです。より詳細な説明は第１作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

①名前メーカー様：ここで「名字の珍しさ：やや珍しい」と「名前のオプション：全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の１人として出します。
②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』：ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前：白倉結花江（しらくらゆかえ）、②「一緒にいるとダメになりそう」です。魅力的な台詞ですね……実際にこの言葉を発する人っているんでしょうか。以下に載せる台本は１時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ～い、スタート！

人物設定（執筆後作成）

白倉結花江（しらくらゆかえ）：生徒会長。この人がいるので生徒会長には誰も立候補しない。
愛乃（まの）：生徒会本部役員。役職は庶務。彰子が立候補するというので立候補してみただけだが、生徒会長がかわいすぎて生徒会入っといてよかった～と思っている。
彰子（あきこ）：生徒会本部役員。役職は会計。白倉会長のことを尊敬している。愛乃みたいにもう少しフレンドリーになりたいと思っているが、失礼にならないか不安。

愛乃「こんちゃー！」
彰子「おつかれさまです」
白倉「おつかれさま、愛乃、彰子」
愛乃「え！　白倉さんなんで生徒会室にいるの！？」
白倉「え？　私が生徒会長で、放課後だからかしら」
彰子「愛乃、言い方が悪いだろ。違いますよ。白倉先輩、昨日熱があったでしょう。もう治ったんですか？」
白倉「あぁ、気遣ってくれてありがとう。今朝測ったら下がってたから大丈夫」
愛乃「気遣いじゃなくて心配だよ、白倉さん」
彰子「そうですよ。下がってたならなによりです」
白倉「２人とも……ありがとう」
彰子「でも風邪も流行っているようですし、油断したらだめですよ」
白倉「うん、そうだね。咳は出てないけど、マスクしとこうかな」
愛乃「そこまではいいよ～」
白倉「いやいや、あなたたちに移したら嫌だからね」
愛乃「いいのに～」
白倉「はいはい、ありがとうね。２人は今日何するの？」
彰子「会計資料まとめます。昨日終わらなかったので……」
愛乃「私はそんな彰子ちゃんを手伝おうと思ってきたんですけど、そういえば来たる文化祭に向けて全校生徒向けに作らなきゃいけなかった資料思い出しました！」
白倉「あぁ、そういえばそれは愛乃にお願いしてたわね。よろしくね」
愛乃「おっけーです！」
白倉「それじゃあ各々がんばりましょうか」
愛乃「はーい！」
彰子「はい」
（間）
彰子「白倉先輩、文化祭の会計資料ってどこにありますか？」
白倉「……」
彰子「？　白倉先輩？」
白倉「……え、あ、なに？」
彰子「文化祭の会計資料ってどこにあるかなって……。ここになくて」
白倉「あぁ、去年の？　ごめんなさい、使ってたの。こっちにある……はい、返すね」
彰子「ありがとうございます。もう大丈夫です？」
白倉「うん、大丈夫。返してなくてごめんね」
彰子「いえいえ、大丈夫ですよ」
（間）
彰子「よし」
愛乃「お、彰子ちゃんできた？」
彰子「できた……職員室行ってくる」
愛乃「いてら～」
（♪ドアガラガラ）
愛乃「……白倉さん」
白倉「……ん？」
愛乃「白倉さん、ちょっと失礼～」
白倉「え？」
愛乃「う～ん、しっかり熱い」
白倉「なにが……？」
愛乃「何がって、頭も動いてないね？　白倉さん、今日はもう帰りましょ」
白倉「……うん？　どうして？」
愛乃「熱があるからですよ～ぽやぽやしてる白倉さんもかわいいけどね～、はい、お片付けお片付け」
白倉「だいじょうぶ……」
愛乃「全然大丈夫じゃない。白倉さん、さっきから進んでないですよ」
白倉「うん……ううん、ん、大丈夫」
愛乃「まだ自力で帰れそう？　難しかったら一緒に帰ってあげるよ～私と、彰子ちゃんと。あ、それとも彰子ちゃんに黙ってふたりっきりで帰っちゃう……？」
白倉「１人で帰れる……けど、帰らないよ、大丈夫だから」
愛乃「スルーされて悲しいから絶対に帰らせます」
白倉「大丈夫よ、心配かけてごめんね、愛乃」
愛乃「認識を心配に改めてくれたのは嬉しいけど、謝られるのも嫌だってこと今度は覚えよっか」
白倉「待って待って、片付けないで」
愛乃「もう身体動かすのも辛いんでしょ～」
白倉「大丈夫だって……」
愛乃「白倉さん」
白倉「っ、愛乃……？」
愛乃「今無理して、長引く方がこわいでしょ。昨日ほんとに休んだ？　ほんとに作業してなかった？」
白倉「う」
愛乃「すぐに言い訳思いつかないね？」
白倉「言い訳じゃ……」
愛乃「大丈夫ですよ、まだまだ仕事内容的には余裕あるんですから」
白倉「……う～」
愛乃「唸ってもかわいいだけ～ごめんだけど、私、白倉さんのこと大好きだから、今はなにも白倉さんの言うこと聞かないよ」
白倉「……大好きならわがまま聴いてくれたっていいじゃない」
愛乃「もっと健全なわがままなら聴きます～」
白倉「う……いつもなら、これぐらい、大丈夫なのに」
愛乃「それだけ私たちのこと安心してくれてるってことっしょ？　うれしいな～」
白倉「……そんな……。一緒にいると、ダメになりそう……」
愛乃「ダメになれ～おりゃ！」
白倉「うわあ～！」
愛乃「何度も言っても聞かないワーカーホリック先輩はなでなでしまくってやる～！」
白倉「やめて～……」
彰子「戻りました～……どういう状況？」
愛乃「白倉さんの熱がぶり返してきたのに作業続けようとしてたからお仕置き中」
彰子「なるほど。もう帰れる状態？」
愛乃「うん」
彰子「おけ。帰りましょうか、白倉先輩」
白倉「なんか、展開はやい……」
彰子「会計資料、無事におーけーもらえました。ついでに文化祭の会計資料もあとは入力したら済むようにしときました」
白倉「おつかれさま……仕事早くてえらいね……」
彰子「もうふにゃふにゃですね」
愛乃「一緒に帰る？」
白倉「それはいい……」
愛乃「ちっ、まだ陥落してなかったか」
彰子「陥落って……。自力で帰れますか？　途中で倒れたりしたら嫌ですよ？」
白倉「大丈夫、……うん、本当に、大丈夫だから。ごめん……いや、ありがとう、２人とも」
愛乃「そう！　それでいいの！」
彰子「白倉先輩が安心して休めるぐらいには余裕ありますから、ゆっくりしてください。ちゃんと、治してください」
白倉「うん……そうね。休みます」
愛乃「うん。私たち、できる後輩だから安心して！」
彰子「そうです」
白倉「ふふ、そうね。ありがとう。じゃあ……任せます」
愛乃「は～い！」
彰子「はい、任されました」