ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第55作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部3回生の木村英です。

本日わたくしは、大変ねむうございます。今日はそれなりにがんばった1日だったんですよ。まず昨日から徹夜しておりまして、まぁこれは自業自得なんですけど。それで午前10時から、アクタースワップの収録がございまして。そしてお昼からはラジオドラマの収録を、制作班として行いまして。それで電車に揺られ、さすがに寝落ちし、降りるべき駅を寝過ごし、ちょっと戻って家に帰ってきて急いでこのコラムを書いています。大変ねむうございます。でも明日も大学だ。みなさん、がんばっていきましょう。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。第55作目!ぞろ目です。なんだか元気になれる数字ですね。以下テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」と「名前のオプション:全ての名前」を指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。

②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は①名前:安村朱(やすむらあか)、②「おまえが頑丈で助かった」です。なんとなく昔「あかね」という名前の子がいて、その子のことを「あかちゃん」っていうあだ名で呼ぼうとして嫌がられたことを思い出しました。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 安村朱(やすむらあか):掃除屋。タッグ相手が常時うるさくて嫌。
  • 坂崎(さかざき):掃除屋。タッグ相手の太刀捌きに惚れている。

坂崎「あーかちゃん」
安村「ころすぞ」
坂崎「怖すぎ。名前呼んだだけなのに?」
安村「お前に呼ばれることが屈辱だ」
坂崎「そんなこと言ってもさぁ。コードレッドの方がダサくね?」
安村「安村でいいだろう。いや、お前は私のことを呼ぶな」
坂崎「え! ひどい。じゃあ安村さん。安村さんは俺の名前覚えてくれてるの?」
安村「……うざい」
坂崎「まさか覚えてないの!? これははっきりしないと、信用問題に関わりますよ。俺、自分の名前も覚えてくれてない人に背中預けられないんですけど」
安村「……っ、うるさいなぁ! 坂崎、坂崎だろ? これで満足か?」
坂崎「お! よかったぁ〜一安心だわ」
安村「……信用問題で言うなら、お前の下の名前を私は知らない」
坂崎「え? だってそこは義務じゃないだろ?」
安村「……お前は知ってるのに」
坂崎「それは安村さんが自爆したんだろ〜俺は関係ないもん」
安村「……ふん。そもそもタッグを組まされる意味がわからん」
坂崎「あ、それ私情じゃない?」
安村「は?」
坂崎「独断専行したがるのは私情でしょう、よくないぞ」
安村「うざい! 斬るぞ!」
坂崎「任務においてタッグ相手を斬るのも私情です。その感情を持たないことをおすすめするよ」
安村「〜っ!」
坂崎「あっは。安村さんみたいな人は、苦労しそうだねぇ。私情禁止。それすなわち個人行動の禁止。これは俺たちの鉄則。この前私情を優先したやつがどうなったかは報告受けてるだろ」
安村「私はあんなへまはしない……!」
坂崎「そう思ってるやつほど失敗を犯すんだよ、気をつけなよ」
安村「お前に注意される筋合いはない」
坂崎「俺たち仲間じゃん」
安村「お前を仲間だと思ったことは一度も無い」
坂崎「えぇ~? うそぉ、仲間だと思わないと、安村さん、誰彼構わず斬りかかるじゃん。この世は斬る対象と仲間しかいないんでしょ?」
安村「……お前を斬ったら、さらに人を斬らねばならない。……面倒だ」
坂崎「じゃあ面倒ってだけで生き残る俺、めっちゃ運あるじゃん」
安村「……おい、黙れ」
坂崎「へ? ……あぁ、お越しになったのか」
安村「依頼内容の確認」
坂崎「はいよ。本日のお相手は大企業の息子さん。コネ入社したものの能力がゴミすぎてすぐに煙たがられる。自分が社員から尊敬されていないことに気づいた七光りは、路線変更を試みる。が、試みたのはくずの行動。たぶんとんでもなくあほなんだろうな。あろうことか、社員の弱みを握って脅すことで自らへの敬意を集めようとした。見てくれの敬意だけでも、それが気持ちよかったらしい。良い気分になったどら息子はさらに見てくれを強化することにした。秘儀、バックにヤクザ。ま、当然、あんなバカが手綱を握れる相手ではないので、逆に操られて使い回されてポイされた。で、俺らが、その処理を請け負うことになったと」
安村「……毎度のことながら、ターゲットの背景を調べて楽しいのか? お前」
坂崎「楽しいよぉ、どんな恨みを買ったら、人からころされてほしいと思うのかなって」
安村「悪趣味だな、気持ち悪い」
坂崎「もはやそれ褒め言葉だよ、俺にとっては」
安村「隣にいてほしくない」
坂崎「めちゃくちゃ言う」
安村「酸素を吸っていることを詫びたらどうだ?」
坂崎「そんなに? あ、来る。……っと、これは……人数が多いね」
安村「……また新しく雇ったのか。阿呆に金を与えると、碌なことをせん」
坂崎「いやーでもレベルはだいぶ落ちてるね。急ごしらえかな?」
安村「そりゃあそうだろう。やつらも、仕事を選ぶ」
坂崎「じゃあ、俺、作戦通り後ろに回るから。正面突破、よろしくね」
安村「あぁ、言われずとも」
坂崎「頼んだ、あかちゃん!」
安村「お前から殺してやろうか!」
坂崎「死ぬ前に呼ぶ名は、キミがいいってね。ま、これぐらいなら大丈夫だろうけど!」
安村「うざい!」

安村「――掃討完了」
坂崎「お頭は、っと……こいつか。さて、七光りの顔を拝もうかね……。……うわぁ。眉間の間いったの」
安村「そうだが?」
坂崎「きれーな斬り口。もうちょっと頭下げてたら、生き残れたかもしれないのにねぇ」
安村「は、冗談」
坂崎「まぁね」
安村「私は報告する。坂崎は撤収作業にかかれ」
坂崎「はぁい。……あれ、七光りくん、なんか持ってる?」
安村「なんだ」
坂崎「これ、胸ポケットのとこ膨らんでる……、ボタン?」
安村「は?」
坂崎「凹んでる……これ、もしかしてなんかの起爆装置?」
安村「変なものを仕込んでたの……っ」
坂崎「安村さん!!」
(爆発音)
安村「……っつ」
坂崎「安村さん! 生きてる!?」
安村「死ぬかこんなもので……!」
坂崎「わ、ピンピンじゃん」
安村「爆弾なんか仕掛けてたのか……いや持ち込んでたのか」
坂崎「そうみたい。うわー気づかなかったの怒られちゃうよ。でもこんなしょっぼいの、むしろ気づけなくない?」
安村「あぁ、火薬の量が少ないな……なんにしろ、低レベルだったってわけだ」
坂崎「ま、最後の足掻きってことなんだろうね。お似合いの程度だ。いやーでも、安村さんが頑丈で助かった
安村「じゃあとっととどけ!」
坂崎「爆風だけ強いんだから。こんな飛ばされると思ってなかったけど、まさかあっこから落っこちても受け身取れるとは」
安村「重い邪魔どけ」
坂崎「はいはい。にしても、だめだなー」
安村「なにが」
坂崎「死ぬ直前には安村さんのこと、あかちゃんって呼ぶのが俺の夢なのに、さっきとっさに出てこなかったよ。きっと口に出すのが慣れてないからだね。これからは頻度上げて呼ぶことにするよ」
安村「今すぐ最期にしてやってもいいんだぞ……?」
坂崎「それは勘弁」


これは……チャレンジ成功といっていいんでしょうか……?

たしか始めは「朱(あか)の女」って通り名があるような、殺し屋というか、掃除屋というか、そういうのを書こうとして書き始めた気がする……。朱色は血の色、ということなんですけど、でも実際はお名前も朱(あか)で、「あかちゃん」って呼ばれるのをすごい嫌ってるみたいな、そういうキャラ作りをしようと……あれぇ?

でもわかってるんです。自分のことだからわかります。
最初に「あーかちゃん」って呼びかける台詞を書いたから、この路線になったこと、自分だからわかります……たった1つの台詞が、その話の全ての方向性を決めてしまうことって、あるんですよねぇ。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

いつもギリギリで生きてますねぇ私!


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