ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第50作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部2回生の木村英です。

3月ももう12日だって気づいて軽く絶望しています。このスペースいつもこんな話しかしてないんですけど、日が経つのは本当に早いですねぇ。

そういえば、最近めちゃ暖かいですね。梅の花も綺麗に咲いています。自室の窓を開けていたらちょっと鼻がツンとして、たびたびくしゃみ出るんですが、これはどういうことなんでしょうか。私は……違うはずなんですけど……。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。とうとう50!けっこう書いてますね~。100作まで書きたいなぁと思ってるので、ちょうど折り返しですねぇ。以下ちょい改変テンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。ですが、今回はひとつだけ。

お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。

今回は、あの日も近づいているということで、こちらの世界線のお話です。先週、「恋愛に頼らずに書けるようになりたい」と言ったところなんですけど、これは書きたくなったので許してください。書きたいっていうパッション大事なんですよ!(言い訳)
台詞は「せっかくカッコつけてたのに」です。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 遼(りょう):バスケ部の男の子。バレンタインデーの次の日に告白して凜子と付き合い始めた。特に態度を変えていないけど、心の中では爆照れしてる。
  • 絢斗(あやと):生徒会役員の男の子。初心&初心が付き合ったらこうなるんだと、呆れつつ眩しくも思っている。
  • 凜子(りこ):バスケ部マネージャーの女の子。バレンタインデーの次の日に告白されて遼と付き合い始めた。特に態度を変えていないけど、遼のいないところでは爆照れしている。

絢斗「ところで遼くん」
遼「ん?」
絢斗「もうすぐホワイトデーですよ」
遼「ほわいと、でー?」
絢斗「おぉ、わかりやすく『なんだそれ』って反応。遼、親御さんの買い物付き合ったことないでしょ」
遼「あるよ、最近はないけど」
絢斗「ホワイトデーは、バレンタインにもらった男が女の子にお返しをする日なんだよ」
遼「へぇ」
絢斗「へぇじゃないよ。お前は凜子ちゃんに何するの?」
遼「え?」
絢斗「……何にもしねぇつもり?」
遼「つ、付き合ってる! だ、ろ……」
絢斗「はいはい初心初心」
遼「やめろ……」
絢斗「まさか告白したのが、あのカップケーキのお返しだーって? 厚かましいねぇ」
遼「そんなにか!?」
絢斗「あのときお返ししたのは、凜子ちゃんの思いにでしょ? 物でもお返ししなよ」
遼「物か……」
絢斗「あげる物によって意味とかあるらしいから、気をつけなね」
遼「めんど……大変だなぁ」
絢斗「あぶな、殴るところだった」
遼「なんでだよ! そう言う絢斗は誰かにあげたりすんの。あ、それとも貰ってないとか?」
絢斗「ニヤニヤしてるとこ悪いけど、俺も頂いてるよ」
遼「え、誰に?」
絢斗「本当に興味あるの?」
遼「ねぇけど。お前にあげる奴が誰なんかはちょっと気になる」
絢斗「前言った、委員長とか」
遼「ああ、言ってたなたしかに。なぁんだ」
絢斗「それと生徒会の子たちと、あとはまぁ、ちょこちょこ」
遼「あとはまぁちょこちょこ!?」
絢斗「なに興奮してんのさ」
遼「お前それ、あれか? 告白ってことか……?」
絢斗「バレンタインにチョコをあげるイコール告白の図式を覚えたのはいいけど、全部に当てはめてくるなよ。義理だっているよ」
遼「……本命もあったんだろ、その言い方」
絢斗「やけに引っかかるじゃん」
遼「だって気になる。お前のこと好きなやつ、お前に騙されてるだけじゃね?」
絢斗「俺をなんだと思ってくれてるのかな遼くんは」
遼「腹黒」
絢斗「心外だよ、まったくのクリーンなのに」
遼「まぁいいや、お前はそいつらになんかやんの?」
絢斗「まぁねぇ。なんかお菓子でも持ってこよっかなって思ってるよ。なに、一緒に買いに行く?」
遼「いやだなぁ。凜子に聞いてみるわ」
絢斗「あ、直接聞きに行くんだ」
遼「その方が安心だろ」
絢斗「そうかもねぇ」
(間)
凜子「遼、おつかれ。はいタオル。ドリンクいる?」
遼「ん、いる。さんきゅ。……なぁ凜子」
凜子「うん?」
遼「ほわいと、デー? 何欲しい?」
凜子「えっ?」
遼「ん? ホワイトデー。何欲しい?」
凜子「か、返してくれるんだ」
遼「まぁたいしたもんはやれねぇけど。勝手に決めてもいいかなって思ったけど、なんか物によって意味が変わるとか聞いたからさぁ」
凜子「あ、あぁ、意味ね。……もう調べたの?」
遼「いや調べてねぇ。めんど……いやなんでもない」
凜子「ふふ、もうめんどいって声出てるじゃん」
遼「んープレゼントって難しいわ。じゃ、なんか考えといて」
凜子「あ、うん!」
(間)
絢斗「あれ、凜子ちゃんじゃん」
凜子「絢斗! 生徒会終わり?」
絢斗「うん。まぁ生徒会って言っても部屋の整理だけだったんだけど」
凜子「卒業式終わったから落ち着いたの?」
絢斗「うん、そう。凜子ちゃんも部活終わった?」
凜子「うん」
絢斗「遼は? まさかあいつ凜子ちゃん放って帰った?」
凜子「ううん、大丈夫だよ。遼が先生に呼ばれてるから待ってるの」
絢斗「なるほど。付き合い始めてからは一緒に帰ってるの? そういえば全然放課後会わなかったけど」
凜子「え!? ま、まぁ……部活が一緒だし、ね、ほら、一緒に帰らない方が不自然っていうか!」
絢斗「そうだった、こっちも初心だったね。じゃあもう部員の皆にはバレてるんじゃない?」
凜子「うん……、……バレてる、どころか、やっとかって言われちゃった……先輩にも言われたし……」
絢斗「あぁ……そうだろうねぇ……」
凜子「そんなにわかりやすかった?」
絢斗「まぁね」
凜子「えぇ~恥ずかしい……」
絢斗「茶化されて付き合いにくくはなってないの?」
凜子「それは大丈夫。全然変わってなくて安心してるの。遼も普通だし」
絢斗「遼も? あいつ恋人ってどういうことなのかわかってんのかなぁ」
凜子「いいよいいよ、これぐらいがちょうどいいからさ」
絢斗「そう?」
遼「凜子! 待たせた……って、絢斗」
絢斗「はいはい嫌そうな声やめてくださーい。2人で帰ってどうぞ」
遼「いや一緒に帰りゃあいいじゃん。な、凜子」
絢斗「いやいやそうはいかないでしょうが」
凜子「え、一緒に帰らないの?」
絢斗「え~このカップル……」
(間)
絢斗「……じゃ、俺はお先に帰るね。遼、送ってやれよ、ちゃんと」
遼「わかってるわ! じゃあな」
凜子「いつもいいって言ってるのに……遼も絢斗と同じ道でしょ?」
遼「送らせろよ、この前まではマネの先輩と一緒に帰るって言ってたからいいけどさ、もう先輩卒業しちゃったし」
凜子「そ、そう?」
絢斗「……じゃあね~また明日」
遼「うん、またな」
凜子「あ、ばいば~い」
遼「……じゃ、行くか」
凜子「うん、ありがとう」
遼「そういやホワイトデーのお返しさ」
凜子「あ、そうだ、欲しいもの決めたよ」
遼「お、見つかった? なに?」
凜子「ポシェットなんだけど、そんなに高くないのでいいのがあってさ」
遼「ぽしぇっと? なんだそれ」
凜子「簡単に言うとミニバッグ、かな」
遼「ふぅん。いいよ。今度買いに行くか」
凜子「あ、オンラインショップで見つけたの。今度リンク送るから、それでもいい?」
遼「いいよ、送っといて。……なぁ」
凜子「うん?」
遼「なんかこう……お菓子、スイーツ? で、嫌いな味とかある?」
凜子「え、うーんそんなに無いけど……パチパチするのはちょっと苦手かも」
遼「パチパチ……あぁなんか炭酸みたいな」
凜子「そうそう」
遼「おっけ、わかった。あと、もう1個。きゃ……飴好き?」
凜子「飴? 好きだよ」
遼「ん、わかった」
凜子「……ポシェットだけでいいよ?」
遼「わかってるよ」
(間)
遼「な、凜子、ちょっとこっち来て」
凜子「え、なに」
遼「今日がホワイトデーだろ? お返し。まずぽしゅ……じゃねぇや、なんだっけぽしぇ……」
凜子「ポシェットね。わぁ本当にくれるんだ……」
遼「そりゃ買うだろ。あとこれ」
凜子「え?」
遼「ん」
凜子「これ、え、……キャンディー?」
遼「そう」
凜子「……えっ、いいの、これももらって」
遼「むしろもらってくれなきゃ困る。……言っとくけど、意味も調べたから」
凜子「え」
遼「……その、だから、あえて選んだから、それ。もらってくれなきゃ、困る」
凜子「……」
遼「……嬉しくなかった?」
凜子「ま、まさか! あ、ありがとう!」
遼「ん、よかった。その、あのさ」
凜子「う、うん」
遼「……その、ちゃんと、オレ、凜子のこと、す、……好」
絢斗「遼! お前こんなとこにいたの、先生に呼ばれて、る、よ……あれ」
凜子「あ、絢斗……」
絢斗「あ、なんか……ごめん?」
遼「……絢斗」
絢斗「えっと、ごめん、帰る」
遼「もういい……、せっかくカッコつけてたのに……」
絢斗「いやいや、なんか大事なとこじゃなかったの、ごめんって、あとでもっとちゃんと謝るから、ちゃんとしなよ。凜子ちゃん固まっちゃってるし」
凜子「……っ、え?」
遼「いい……今度にする」
絢斗「絶対言えよ?」
遼「元はといえばお前が悪いんだよくそ……」
絢斗「ごめんて」
遼「……凜子」
凜子「は、はいっ」
遼「また、今度な。バレンタインにカップケーキくれてありがとう」
凜子「あ、うん……、……ちょっと待って。まさか、遼、カップケーキの意味も調べた……!?」
遼「……」
凜子「え、え~……っ!」
絢斗「…………しくったぁ……」


チャレンジ成功でしょう!

そう、先月投稿したラジオドラマ『告白にうってつけの日』の世界線のお話です(台本はこちら→番外編3)。

久しぶりの文量な気がします。自分で書きながら、あのキャスト陣の声で脳内再生されて悶えてました。みんなかわいいところあるキャラになってくれたのでお気に入りです。絢斗がちょいかわいそう。スピンオフで輝くタイプだよな、お前は。

ホワイトデーなんて所詮企業がどうのこうのって感じですが、お返しの日が設定されてるのもまぁ、よかったり。お返しの意味一覧なんかも、あんまり気にしなくてもいいと思いますけど、「意味も調べて買って贈ってるんだよ」って伝えたらそれはそれでいいじゃんって思ったり。

なにかに託けたらいちゃいちゃできるって言うなら、存分に乗っかっていけよと、恋愛未経験者が言ってます。

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

ちなみにうちは、母と共同で父と兄にバレンタインチョコ贈ったら、父と兄共同でホワイトデーのチョコケーキ贈ってくれました。おいしかったです。


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