おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部2回生の木村英です。
先日メロンパン専門店のメロンパンを食べました。専門店のメロンパンだったからなのか、しっかり温め直しをしたからか、本当にめちゃくちゃおいしかったです。ふんわりさくさくめっちゃいいですね。
さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。48です!私は約数多い数字が好きです。以下テンプレ。
このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。
またチャレンジするにあたり、縛りをつけています。
①名前メーカー様:ここで「名字の珍しさ:やや珍しい」だけを指定して出てきたお名前を、登場人物の1人として出します。
②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。
今回は①名前:安楽小太(あんらくこた)、②「君の曖昧な忠告より、俺は俺の目を信じてる」です。台詞が物語の方向性を定めることができるようなものだと大変ありがたいです。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!
人物設定(執筆後作成)
- 安楽小太(あんらくこた):新聞部唯一の部員。なんとか失脚の危機にある伊波の力になりたい。
- 伊波(いなみ):安楽くんと親密な仲の女の子。生徒会役員。地味に良い仕事をするタイプなので、派手な白石さんに印象で負けてる。
- 旭(あさひ):生徒会会長。この学校の生徒会はどうやらけっこう力があるらしい。公正なひとだが、自分の目を第一に信じるばかりに、見えないものに対する意識がやや薄れがち。
- 白石(しらいし):伊波を失脚させて代わりに生徒会役員になろうとしている女の子。旭と恋仲になりたい。
伊波「コタ、やっぱりいいよ」
安楽「いいわけないよ、こんなことをされて黙ってるわけにはいかない。この学校のなかで誰よりも、僕が」
伊波「でも……正直言って私たちの立場は弱いよ」
安楽「だからこそだよ、伊波。いつだって立場が弱い者が抗うために必要なのは真実だ。そして今僕は真実を知っている」
伊波「だけど! ……会長だって、ほとんどあっち側じゃない」
安楽「伊波。僕は信じてるんだよ。会長は公正なひとだ。それが、彼の望みよりも先行することを僕は信じている」
伊波「コタ……」
安楽「……心配させてごめんね、でもできれば応援してほしいよ」
伊波「……心配はするよ、どうしても。それに申し訳なく感じる。……でも、がんばって、コタ」
安楽「うん。伊波のためだから頑張れるんだよ。待ってて」
安楽「あ、会長~」
旭「ん、安楽くん」
安楽「旭会長、こんにちは。今から会議なんです?」
旭「そうだが」
安楽「伊波さんの進退も、そこで決まる感じですか?」
旭「……そうだが?」
安楽「あぁ怒らないでください、違うんです」
旭「なにが違うって言うんだ」
安楽「むやみに詮索したいわけではないんです。ましてや生徒会役員ではない僕が。ただ、伊波さんをすぐに除名してしまうのはよくないんじゃないかと思って」
旭「どういうことだ?」
安楽「廊下ではなんですし……うちの部室に来ませんか」
旭「安楽くんの部室というと……、新聞部室か」
安楽「えぇ。僕の部活なんか知っててくれたんですか」
旭「新聞部唯一の部員だからな。よくやっていると感心しているよ」
安楽「わぁありがたい……畏れ多いですね」
旭「謙遜しすぎるのもよくないぞ」
安楽「謙遜でなくて事実ですけどね、はは。えっと……、まぁ、そうですね、僕しかいないので、たいした場所ではないんですが、綺麗にはしているので。……人払いが常時なされているような場所です」
旭「ふ、そんな言い訳や理由を並び立てなくてもいい。お邪魔しよう」
安楽「えぇ、ぜひ」
安楽「そのソファにどうぞ。避けたければ椅子でも構わないですが」
旭「いや、ソファでいいよ。それにしても本当に綺麗にしているのだな」
安楽「そう言ったじゃないですか。僕、嘘はつかないですよ」
旭「あぁ悪い。疑いたくて言ったんじゃないんだ。こう……紙が散乱しているイメージを抱いていたものだから。偏見だったな」
安楽「まぁそう思われるのも仕方がないです。実際気を抜くとそうなってしまうときがありますから」
旭「そうなのか。……まぁその話はいいか。また今度世間話で聞こう」
安楽「お話できることなんてそんなにありませんけどね……ですが、そうですね。無駄に旭会長のお時間を使わせるわけにはいきませんから」
旭「伊波の進退が気になるようだな」
安楽「……えぇ」
旭「そもそも伊波が不祥事を起こしたことをよく知っているな。さすが新聞部といったところか?」
安楽「まぁ……そこは否定しませんよ。ゴシップ探しと言われればそれまでですし」
旭「内容まで知っているのか?」
安楽「僕が知っているのは……伊波さんが生徒会役員でありながら、複数の生徒会の未公開情報を友人に口外したこと。その情報の内容は懸案中の議題や公開時期が関係各所とのすりあわせのもと決まっていて今はまだ秘密にしておかないといけないものなど。特に後者は生徒会以外の団体も関わってくるため、余計に罪が重い」
旭「その様子じゃあ、それぞれの情報の中身も知っているようだな……そうか、調べようと思えば伊波が少し口外しただけですべて知れ渡ってしまうのか」
安楽「まだ生徒のなかには広がっていませんよ。まったくと言っていいほど」
旭「まったく? それはないだろう。そんなに広がっていないならたしかにいいが」
安楽「いえ、言い間違えではなく、まったくです」
旭「……どういうことだ?」
安楽「会長、会長は騙されているんです」
旭「騙されている?」
安楽「会長、伊波さんのあとにはどなたをつけるおつもりなんです?」
旭「……言えないな」
安楽「そうですか。それでは、白石さんではないのですか?」
旭「……君、誰かとつながっているのか?」
安楽「伊波さんが機密情報を漏らしたとあなたに伝えたのは誰ですか?」
旭「こちらの質問には答えないのか」
安楽「つながっているなんてそんな悪い言い方はできないですね。それよりも、会長に伝えたのは誰ですか?」
旭「……白石だったな」
安楽「白石さんが、伊波さんの代わりに生徒会役員の座を狙っていると言ったら?」
旭「……安楽くん」
安楽「旭会長。白石さんがあなたを騙しているんです。このところあなたにおもねっていたのではないですか」
旭「安楽くん! あんまり憶測でものを言うのはいただけないな」
安楽「憶測ではありません。白石さんの発言記録が、ここに」
旭「……本人の許可はあるのか?」
安楽「……ありません」
旭「盗聴と同じだな」
安楽「っ会長、伊波さんの主張をあなたは聞きましたか?」
旭「今日の会議で聞く」
安楽「白石さんは同席するんですか」
旭「わかった、この際だから教えてやろう。同席するよ。彼女は伊波が口外をしたという現場の目撃者なんだ」
安楽「本当に口外したのは白石さんです。それを伊波さんが口外したことにしている。伊波さんから情報を聞いたというのは白石さんの友人たちです」
旭「安楽くん。隠していたが、君が伊波さんと友人、しかもかなり親密な仲であるということを知っているんだぞ。情報屋は君だけの専売特許じゃない。その上でもうひとつ、どうやら君は俺が白石に肩入れしていると思っているようだが、君は伊波に肩入れしているだろう」
安楽「会長、どうか公正な目を。あなたにとって白石さんはそんなに信じるに足る人物ですか」
旭「いいか安楽くん。君の曖昧な忠告より、俺は俺の目を信じてる」
安楽「……僕もあなたの性格を信じています。あなたが私欲を優先しないひとだと」
旭「……これを最後の質問にしよう。君は俺の私欲をなにだと思っている?」
安楽「ひとに言わせたいんですか?」
旭「……わかった。心に留めておくよ。君が知りたがっている伊波の進退は、またガサゴソ調べるんだな」
安楽「そうですね、今日の会議のあと、生徒会が公示するべきことがなにもないことを祈っています」
チャレンジ、微妙に失敗にしておきましょうかね……!
終わり方が、最初の安楽くんと伊波さんの会話を回収できていないので失敗でしょう。
安楽という名字より小太(こた)という名前と台詞で今回の話の方向性が決まりました。コタくんのイメージとしては、猫目で猫っ毛、背は小さめ、へらへらしがち(そうすることで身を守っている)という感じです。それが大事な女の子のために真面目にがんばっているのが好きです。
男の子の方が趣味が出やすいの本当にダメだと思う。通ってきたジャンルがそういうジャンルなんです……。
それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!
気を抜くとすぐに終わってしまうもの、それは2月。
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