ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷 第35作目

おはこんばんにちは! 放送班・制作班・広報班所属文学部2回生の木村英です。

すごくどうでもいいことなんですが、第◯作目と書いてあるときは、この下の「さて」以降のテンプレのところで、その数字について私の短い所感を書いています。共感覚持ちとかそういうわけではないと思うのですが、数字から浮かぶイメージを、適当にですが書いてみているんです。皆様の中には私と同じようなイメージをお持ちでしょうか。そんなことはそうそうないと思うので、皆様のイメージも聞いてみたいなぁと思います。


さて。今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。35作目。久しぶりにカウントが進みました。35って緑色と茶色のチェック模様って感じがします。以下微妙に違うテンプレ。

このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。

またいつもならチャレンジするにあたり、縛りをつけています。

が、今回は前回の番外編2で載せたラジオドラマの続き、すなわち穂乃と佑斗がお付き合いを始めたあとのお話を書いていきます!

でも今回はちゃんと1時間で書きます。うまくいきますように。

それでは、以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!


人物設定(執筆後作成)

  • 穂乃(ほの):高2。かわいい。基本はポジティブ。佑斗と付き合えて嬉しい。
  • 佑斗(ゆうと):高2。やさしい。寛容。穂乃と付き合えて嬉しい。
  • 世利(せり):高2。友達、後輩大好き。さっぱりしてる。穂乃と佑斗がようやく付き合ったのは嬉しいけど、そこからの進みがまたゆっくりで、あんまり急かすのはよくないと思いつつめちゃくちゃ焦れったい思いをしている。
  • 壮弥(そうや):高1。入部した部活で馴染めるか心配だったが杞憂だった。冷めてるわけではない。穂乃と佑斗がようやく付き合ったのは嬉しいけど、そこからの進みがまたゆっくりで、あんまり急かすのはよくないと思いつつめちゃくちゃ焦れったい思いをしている。

穂乃「おはよう世利ちゃん。相談があります」
世利「あれっそれまだ続くんだ。おはよう穂乃。はいどうぞ?」
穂乃「佑斗くんとお付き合いさせていただいて、一緒に帰っていただけるようになったんですけど」
世利「やたら下手に出てるけど同じ立場でしょ、はいそれで?」
穂乃「……次は、何をしたらいいでしょうか……」
世利「そこかー!」
穂乃「こ、このままでもいいんだけど、もちろんね! 楽しいし、嬉しい、から……。でもなにかした方がいいのかなぁって思って! 世利ちゃん!」
世利「解散解散、二人で話し合ってくださーい」
穂乃「見捨てないで世利ちゃん!」
世利「穂乃、いい? 安直にネットに頼らなかったのはいいことだと思うよ。で、他でもない私に聞いてきたのもまだいい。けど、それは私じゃなくて佑斗に聞きなよ」
穂乃「聞けるわけないじゃん! 恥ずかしいもん!」
世利「恥ずかしがりながら聞くのもいいじゃん、それでもうなにかしたことになるって」
穂乃「ど、どういうこと?」
世利「……うぶだなぁ穂乃は」
穂乃「どういうこと!?」
世利「でももっと接近したいって思ってることだもんね、うぶではあるけど積極的だよね、穂乃は」
穂乃「そ、そんなことはない! ……って思ってるんだけど、え、私って積極的……?」
世利「そうだと思うよ。良いことじゃん」
穂乃「良いこと、かな」
世利「……? あぁ、佑斗も絶対嫌がってないよ、大丈夫」
穂乃「ほんと?」
世利「不安になるならそれ含めて全部佑斗に聞いてくださーい」
穂乃「あああ待って世利ちゃん、ね、何したらいいと思う? 何しちゃったら引かれると思う?」
世利「穂乃がすることなら佑斗はなんでも喜ぶ、何も気にすることない」
穂乃「それじゃわからないんだって!」
壮弥「穂乃先輩、またなにか悩んでるんですか?」
穂乃「わっ! 壮弥くん!」
世利「壮弥、おはよ。朝から2年の教室来るの珍しいね」
壮弥「おはようございます。お菓子せびりに来ました」
世利「お菓子?」
穂乃「あっ、今日ハロウィンだから? 私お菓子持ってきたよ~」
世利「あぁ、ハロウィンって今日か。完全に忘れてたわ」
壮弥「ということで、先輩方。トリックオアトリート」
穂乃「壮弥くん、チョコ好き? チョコならこっちで……あっ、抹茶好き? 抹茶味もあるよ」
壮弥「全部好きです」
穂乃「ふふ、1個だけ」
壮弥「……チョコでも抹茶でもなくて申し訳ないんですが、そのりんごのやつ気になります」
穂乃「あ、これおいしかったんだよ! 期間限定だしね、どうぞ」
壮弥「ありがとうございます、これお礼です」
穂乃「え、ありがとう~。猫ちゃんのクッキーだ、かわいい」
世利「お礼あるの? じゃあいつも持ってきてるラムネでごめんだけど、私もあげる。はい」
壮弥「ありがとうございます。こちらをどうぞ」
穂乃「あ、こっちはかぼちゃだ。……って、え、もしかしてこれ手作り?」
壮弥「そうですよ」
穂乃「え! これ壮弥くんが作ったの!?」
世利「すごいね……ラムネもう1個あげる」
壮弥「ありがとうございます」
穂乃「壮弥くん、ハロウィン好きなの?」
壮弥「好きですね」
穂乃「ごめんね、ちょっと意外だった」
壮弥「よく言われます」
世利「……あっ、それいいじゃん!」
穂乃「え?」
壮弥「なにがですか?」
世利「次すること! ハロウィンってことでなにかしたら?」
穂乃「ハロウィンってことで!? でも手作りしてきてないよ」
世利「手作りお菓子もいいけど、いたずらしたらいいじゃん」
穂乃「いたずら!?」
壮弥「穂乃先輩の今度の相談ですか?」
世利「そう、付き合えて一緒に帰れるようになったのはいいけど、次なにしようって言ってたから」
壮弥「あ、じゃあ俺、佑斗先輩がお菓子持ってたら、昼の時間にでも全部もらっておきますよ」
世利「あ、いいね。それでトリックオアトリートって佑斗に言って、いたずらしちゃお」
穂乃「ちょ、ちょっと待って、なんか、なんか急じゃない!?」
世利「いけるいける。ハロウィンだし」
穂乃「そんなに免罪符になる!? い、いたずらってなにするの……」
世利「そうだね……抱きついたら?」
穂乃「えぇっ!?」
壮弥「まだハグしたことないんですか?」
穂乃「ないよ!?」
壮弥「じゃあしましょう」
穂乃「そ、壮弥くんまで……!」
世利「どうせ照れちゃうだろうから、ちょっと行ってすぐ帰ってこれるように10分休みにした方がいいね」
穂乃「け、計画進めないでぇ……」
世利「……恥ずかしさが勝つならいいよ? 穂乃で遊びたいわけじゃないから、これは本当ね」
穂乃「うっ……わかってるよ、わかってるけどぉ……」
世利「その反応ならちょっと迷ってるんでしょ。ならできるよ。すぐ帰ってこればいいから」
穂乃「……トリックオアトリートって言って、だ、だき……抱きついて、それですぐに帰ってくるの……?」
世利「そうそう」
穂乃「……変に思われない?」
壮弥「思われませんよ」
穂乃「そ、そうかな……」
世利「そうだよ。まぁ急には決心できなかったら、まだ時間はあるし、悩みな」
穂乃「そ、そうするね……。……どうしよう……」
壮弥「……佑斗先輩、喜ぶでしょうね」(こそこそ)
世利「そりゃそうだろうね、だって……」(こそこそ)

(回想)
穂乃「じゃあ職員室にちょっと出してくるね~」
佑斗「いってらっしゃい」
世利「いってらっしゃ~い」
佑斗「……ねぇ、世利さん、壮弥くん」
世利「うん?」
壮弥「はい?」
佑斗「……ちょっと、気持ち悪いかもしれないんだけど」
世利「え、なに」
佑斗「……穂乃さんって、本当にかわいいね」
世利・壮弥「「……」」
佑斗「……無言はやめてくれない?」
世利「穂乃がかわいいのは当たり前にわかってるんだけど……」
壮弥「佑斗先輩と穂乃先輩がラブラブなのはわかってるんですが……」
佑斗「な、なに?」
世利・壮弥「「ちょっと気持ち悪い(です)」」
佑斗「許してくれそこは……」
世利「直接言いなよ、穂乃に」
佑斗「気持ち悪いんでしょ?」
壮弥「それは穂乃先輩がいないとこで俺たちに言うからであって……」
佑斗「本当に?」
世利「本当に」
佑斗「……わかった。今度言ってみる」
(回想終了)

世利「……あんなこと言ってたもんね」(こそこそ)
壮弥「そういえばあれ言ったんでしょうか」(こそこそ)
世利「まだだと思う」(こそこそ)
壮弥「えぇ……」(こそこそ)
穂乃「……うん、私がんばる」
世利「お」
穂乃「がんばる……から、壮弥くん協力してくれる?」
壮弥「えぇもちろん。隠し持ってるお菓子まで全部取っていってやりますよ」
穂乃「そ、そこまでしなくてもいいけど……。世利ちゃんは応援してね」
世利「もちろん。いつだってしてるよ」
穂乃「うん。……二人とも、ありがとう」
壮弥「いえいえ。がんばってください」
穂乃「うん!」

(いざ決行の時)
穂乃「ゆ、佑斗くん」
佑斗「あ、穂乃さん。どうしたの?」
穂乃「あ、あのね、……っ、と、トリックオアトリート!」
佑斗「え、あー……ごめんね、実は昼休みに、壮弥くんにお菓子全部持って行かれちゃったんだよね……」
穂乃「……じゃあ、いたずら、ね」
佑斗「え?」
穂乃「……!」
佑斗「……ほ、のさん?」
穂乃「……じゃ、えと、もう教室戻るね、ばいばい!」
佑斗「……え、ちょっと待って穂乃さん!」
穂乃「また部活で!」
佑斗「穂乃さん! ……ちょっと、待ってくれ……」

穂乃「世利ちゃ~ん!」
世利「がんばったじゃん!」
穂乃「すっごいドキドキしたよぉ……急に抱きついたりして引かれてないかな、大丈夫かなぁ?」
世利「大丈夫大丈夫、むしろそれくらいやってけ?」
穂乃「あ~まだ心臓バクバクいってる、聞こえない?」
世利「さすがに聞こえないよ。でも佑斗には聞こえたかもね?」
穂乃「やめてよ~! 恥ずかしい……部活で顔合わせられない……」
世利「照れてる穂乃もかわいいよ。むしろ部室で気まずい思いをするのは私たちだろうね。二人きりにしてあげようか?」
穂乃「やめて! ずっと一緒にいて!」
世利「ははっ、佑斗に言ってあげな~」
穂乃「むり~!」
世利「佑斗かわいそうに。ふふ、まぁそれは冗談として。がんばったね、穂乃。また一歩進めたんじゃない?」
穂乃「……うん。がんばった。……嫌がってなかったかな?」
世利「きっと嬉しいって思ってくれるよ。……じゃあ、がんばった穂乃にちょっとご褒美」
穂乃「ごほうび?」
世利「佑斗。穂乃がいないタイミングで、『穂乃さんって、なにをしてもかわいいね』って言ってたよ。よかったね」
穂乃「……爆発しちゃう……」
世利「ふふふふ、かわいいねぇよかったねぇ」
穂乃「……せつ、……ほしかったな……」
世利「うん?」
穂乃「……直接、言ってほしかった、な……」
世利「……」
穂乃「……っ、い、今のなし!」
世利「それこそ直接言ってこい!」
穂乃「無理だよ~!」

壮弥「……よかったですね」
佑斗「……覗き見かい、趣味が悪いよ」
壮弥「さすがにお菓子もらいすぎたから返しに来たんですけど、遅かったみたいですね」
佑斗「嘘つけ……最近の壮弥くん、良い性格してるの隠さなくなってきたよね?」
壮弥「先輩たちのことが好きなだけですよ」
佑斗「まったく、かわいい後輩だよ……」
壮弥「抱きしめかえしたり、すればよかったんじゃないですか?」
佑斗「そんな余裕ないよ……ほんとにびっくりしたんだから……」
壮弥「じゃあ慣れなくちゃですね」
佑斗「簡単に言ってくれるよなぁ」
壮弥「……応援してるんですよ? これでも」
佑斗「ふふっ、それは大丈夫、ちゃんと伝わってくるよ、ありがとう」
壮弥「……あ、佑斗先輩からもらったお菓子、穂乃先輩にあげていいですか?」
佑斗「俺から渡すから返せ」
壮弥「佑斗先輩もトリックオアトリートって穂乃先輩に言いましょ」
佑斗「……帰るときに言おうかな」
壮弥「……わぁ」
佑斗「君たちに揶揄われるからね」
壮弥「……むっつりっすね」
佑斗「違うから!」


ワンライチャレンジとしては成功でしょう!

だだだっと書いたので、つなぎ目が甘めで急展開気味ですが、ギリギリ許容範囲ということで。

ということで、もはや使い回されたネタでしょうが、ハロウィンにかこつけていちゃいちゃする恋人たちです。どっちかというと穂乃が主人公なので、穂乃の相談話になるとなかなか佑斗を出す暇がありません。あと今気づきましたが、回想で言ってた内容を最後回収し忘れてますね。

OHBの一部の部員に無事刺さってくれることを祈っています。ご満足いただけましたでしょうか。

書いてる側はとても楽しかったです(*´꒳`*)

それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!

ここ数週間はちょっと企画めいていましたが、来週は普通に戻る予定です。


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