おはこんばんは。古の挨拶とともに再登場、放送班・制作班・広報班所属文学部1回生の木村英です。
みなさまの前には1月5日の活動報告ぶりの登場です。この記事のなかで、私は
というのも、来週くらいから(予定)部活の活動とは微妙に関係ないような意外に結構関係あるようなブログを定期的に(予定)書く予定なのです(予定)。もしブログ上に新たなコラムが追加された場合はちらりと覗いていただけると幸いです。
と、書きました。この(予定)を確定させに来ました。お察しの通り、ギリギリでいつも生きていたいタイプです。
新しいコラムが始まります!
新しいコラムってなんやねんって疑問に思われる方にさらっと説明しますと、水曜日と土曜日にある活動報告+コラムとは完全に独立して、「コラムしか書いていない」記事となっております。
つまり、私が好き勝手していい時間ってことですね!!
嘘です。OHB部員の端くれとして、迷惑をかけないよう粛々と書かせていただきます。
ブログやSNSももっと活用して盛り上げていこうという方針の、そのひとつとして、今こうして自由にコラムを書いてみてるわけなのです。これから、できれば毎週日曜日、ダメだったら隔週日曜日に、木村英からコラムをお送りいたします。なにとぞ、ゆったりお付き合いいただけると幸いです。
それではお待たせしました。どんなコラムなのかを紹介していきます。
タイトルは「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」と名付けました。ひとつずつ説明いたします。
- ラジドラ:「音声のみのメディア(主にラジオ放送)上で制作および発表されるドラマのことである。放送劇(ほうそうげき)、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇(こえげき)とも。」(引用元:Wikipedia)
- 台本:「演劇・映画・放送などで、演出のもととなる、せりふやト書きなどを書いた本。脚本」(引用元:デジタル大辞泉)
- ワンライ:1時間ライティング。1時間で文章作品を制作する企画のこと。たぶん一番説明しないといけない項目。
- チャレンジ:挑戦のこと。完成までいかなくても良いのである。挑戦することが大事なのである。
- by花屋敷:だ、だれ!??木村英の実名を晒しながら使っているペンネームです。高校時代に所属していた文芸部の活動でも使っていました。なんとなくユニーク性がほしかったので付け足しました。昔よく読んでいた三田誠著『レンタルマギカ』の登場人物、猫屋敷蓮という名前をかっこいいと思い、自分の好きな「花」に変えてつけていました。猫も好きです。
簡単にまとめると、1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というコラムでございます。その性質上、記事の文字数は誰より多くなると予想されます。今回は、説明込みですので特に、でございますが。さらに私余計な一言を付け加えるのがなにより好きなんですよね……無尽蔵に文字数を増やすことができちゃいます……。
ただ、がんばって書いちゃうよ!と意気込んでも、そう簡単にお題は降ってこないものです。あるいは、降ってきたとしてもいつも同じものになってしまうとか。なので、このチャレンジでは外部サイトを使用して、軽い縛りをつけます。
①診断メーカー様『こんなお話いかがですか』:診断結果で出た始めと終わりの一文を必ず使います。
②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。
この2つの台詞の縛りをつけた上で、ラジドラ台本ワンライチャレンジをしていきます。ラジドラ台本ですので、基本的には会話で進行します。
それでは、さっそく書いていきます。今回は①「一通の手紙が届いた。差出人の名前はない。」から始まり「答えは、イエスしか思い浮かばなかった。」で終わる。②「遠慮はしなくていい」でした。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!
人物設定(台本執筆後に作成)
- 陸玖(りく):高校生。一匹狼。急に奇妙な手紙が届いた。今はあることを知らない。
- 雅信(まさのぶ):高校生。陸玖くんに絡みに行く。実はロマンチスト。陸玖くんのあることを知っている。
- 知咲(ちさき):高校生。陸玖くんのことが好き。陸玖くんのあることを知っている。
陸玖モノローグ「ある日、一通の手紙が届いた。差出人の名前はない。怪しい手紙だろうかと思ったが、詐欺や宗教勧誘だったら偽装するにしろなにかしら書いてあるだろうと思い、俺はそれを開封することにした」
陸玖「拝啓、陸玖様。あなたは今、好きな人がいますか。敬具」
陸玖「……」
陸玖「……は?」
音楽、タイトルコール
(学校)
雅信「陸玖、おはよう。……ん? おまえ何持ってんの?」
陸玖「あ、おはよ。これは……手紙、だな、たぶん、一応」
雅信「なんだそのよくわかんない言い方は」
陸玖「これ、差出人の名前が書いてないんだ。しかも一文しかない」
雅信「一文? なんて書いてあったんだ?」
陸玖「『あなたは今、好きな人がいますか』って」
雅信「なんだそれ。それって……」
陸玖「雅信?」
雅信「すげぇロマンチックじゃねぇか!」
陸玖「そういやおまえそういうやつだったな」
雅信「しかも差出人不明なんだろ? すげぇ、そんなこと現実にあるんだな。なぁ、それいつ届いたんだ?」
陸玖「昨日の夜。気づいたら入ってた」
雅信「封筒はなかったのかよ、消印とかさ」
陸玖「あったけど、真っ白い封筒で、俺の名前が書かれてるだけで、……そういや消印もなにもなかったな」
雅信「ってことは郵便とかじゃなくて、直接ポストにいれたってことか」
陸玖「でも俺ん家知ってるなかでこんなことするやつ、思い当たらねぇよ。強いて言うならおまえ」
雅信「てめぇにはやらねぇかな」
陸玖「誰ならすんだよ」
雅信「好きな子」
陸玖「やめとけ」
雅信「まぁでも、たしかにロマンチックだけど、それならいたずらかもな。あ、もしかしてストーカー?」
陸玖「ストーカーされる理由がねぇ」
雅信「たしかに。おまえが実はモテてるって噂聞いたことねぇな」
陸玖「うるせぇ」
雅信「じゃあただのいたずらだろ。どうせ返事もできねぇんだし」
陸玖「……そうだな」
雅信「あ、そうだ。おまえ昨日あがってた実況動画見た? あのストーリーやばくね? ぞわってした」
陸玖「まだ見てない」
雅信「はー? はよ見ろや、ネタバレすんぞ」
陸玖「ネタバレしたらおまえと一生口きかねぇ」
陸玖モノローグ「俺もいたずらだろうと思っていた。だが、ひとつ気に掛かることがあった。そのせいで、その一文だけの手紙が捨てられなかった」
陸玖モノローグ「その日の夜、また手紙が届いた。真っ白い封筒に、差出人の名前は書かれていなくて俺の名前だけ。本文は……」
(学校)
雅信「『拝啓、陸玖様。あなたは今、なにがしたいですか。敬具』、また意味不明だな」
陸玖「まったくもって」
雅信「差出人の住所がせめて書かれてたらなぁ。返事できるのにな」
陸玖「しねぇよ。誰かわかんねぇんだぞ」
雅信「だってよ、手紙の贈り合いとか、なんかロマンチックじゃね?」
陸玖「俺は思ったことねぇわ……」
知咲「陸玖くん!」
陸玖・雅信「わ!」
知咲「あ、ごめん、とつぜん……。陸玖くん、あの、おはよう。雅信くんも、おはよう」
陸玖「……おう」
雅信「え、知咲ちゃん、……おはよう」
知咲「あのね、陸玖くん。今日、数学の授業で、私、当たるんだけど、その、答えがわからなくて。もしよければ、教えてほしいな、と思って」
陸玖「なんで俺?」
知咲「陸玖くん、数学、得意でしょ?」
陸玖「……得意じゃね(ぇよ)」(雅信が割り入る)
雅信「得意だぜ! な、陸玖。教えてやれよ。減るもんじゃねぇんだし」
陸玖「はぁ? なんでおまえが決めるんだよ」
雅信「あ、おれ行くとこあるんだった、じゃあな陸玖、ちゃんと教えてやれよ!」
陸玖「あ、おい雅信!」
知咲「ダメ、かな……?」
陸玖「っ、……ちっ、わかったよ」
知咲「! ありがとう!」
陸玖モノローグ「その日の夜も、まったく同じ封筒の手紙が届いた。丁寧な筆跡で書かれた俺の名前。その筆跡で、たった一文。『拝啓、陸玖様。あなたは今、誰といますか。敬具』」
(家)
陸玖「ここには誰もいねぇよ。……、おまえは、誰なんだ」
(学校)
雅信「はよ、陸玖。お、昨日は手紙なかったのか?」
陸玖「あった。持ってきてないだけ」
雅信「えー? 気になるじゃんか。なんて書いてあったんだ?」
陸玖「……『誰といますか』って」
雅信「俺といるじゃん」
陸玖「誰もいねぇよ、手紙開けたときは」
雅信「そっか。でもなんなんだろうなぁ、いたずらにしてはよくわかんねぇな。何がしたいんだ?」
陸玖「……」
雅信「あ! もしかして、だんだんホラー展開になってくんじゃね? ほら、『私、メリーさん。今あなたの後ろにいるの』みたいな!」
陸玖「なんねぇだろ」
知咲「陸玖くん! おはよ!」
陸玖「げ……」
雅信「げ、とか言わない」
知咲「あのね、あの、髪を切ったんだけど、どうかな」
陸玖「……なにが?」
知咲「な、なんでもいいの。遠慮はしなくていいんだよ。思ったことを、教えてほしいの」
陸玖「……。違いがわかんねぇ」
知咲「え……」
雅信「あーーストップ! ストーップ! 知咲ちゃん? ちょっとこいつ持ってくね?」
知咲「え、あ、いや、」
雅信「ほら陸玖来いばかやろう!」
陸玖「なんだよ……」
(廊下)
雅信「おまえバカだろ、適当でも良いから褒めろよ!」
陸玖「なんでだよ」
雅信「それだけでいろいろうまく進むんだよ!」
陸玖「なにが」
雅信「それはおまえ、それはさ、ほら、あーっもう、じゃあ恋だよ恋!」
陸玖「はぁ?」
雅信「知咲ちゃん、おまえが好きなんだよ。今頑張っておまえに猛アタック中なの!」
陸玖「俺あいつのこと知らねぇんだけど」
雅信「っ、そうかもしんねぇけど! 一緒に会話してたら知っていくこともあるだろうよ、いいから、戻ったらなんでもいいから褒めてあげろよ。髪切ったって教えてくれてるだけマシなんだから!」
陸玖「なんでそんなこと……」
知咲「あ、あの、」
雅信「わ!? 知咲ちゃん? 聞いてた……?」
知咲「だ、大丈夫なの、私がいきなり変なこと聞いちゃったんだし」
雅信「いやでも、」
知咲「ううん、本当に。そうだよね、陸玖くんは、こんなこと急に聞かれても困るよね、ごめんね!」
陸玖「……別に、謝ることじゃねぇ」
知咲「ふふふ、優しいんだね。ありがとう。……それじゃね」
雅信「……あぁもう、ったくおまえは、なんでそんなぶっきらぼうなんだ」
陸玖「……しらね」
陸玖モノローグ「その日の夜の手紙には『拝啓、陸玖様。あなたは今、楽しいですか。敬具』と書かれてあった。返事を望まない、一方的な手紙はひとつの違和感を持って、それからも続いた。質問されることは毎度違ったが、どれもたわいなくて、一枚の手紙だけで解決できそうなことだった」
陸玖モノローグ「ただ……、唯一の違和感、気に掛かること、俺が手紙を捨てられない理由。それは、清潔感すら感じる真っ白い手紙に、キンモクセイの香りがついていたことだ。封筒から便せんを取り出すときに香って、すぐに消えてしまうキンモクセイ。今は秋じゃないから、普通にして香りがつくとは思えない。わざとつけたんだ」
(学校)
陸玖「……キンモクセイ」
雅信「あ? なんて?」
陸玖「手紙、キンモクセイの匂いがすんだよ」
雅信「え……」
陸玖「好きな匂いだけど、すぐ消えるんだな」
雅信「いやおまえ、……それでも思い出せなかったのか」
陸玖「は? なにを」
雅信「あっ、いやなんでも。ってか手紙まだ続いてたんだな」
陸玖「おう。なんも変わんねぇけど」
(なんやかんやあって)
陸玖「『拝啓、陸玖様。あなたは今、私のことを覚えていますか。敬具』 答えは、イエスしか思い浮かばなかった」
いやびっくりするほど長いが?1時間あったら3,000字書けるんですね……。
今回は完成まで行きませんでした。挑戦することが大事という意味での「チャレンジ」ですが、まぁ……その……チャレンジ、失敗、です、ね……。
(なんやかんやあって)のところにはキンモクセイをキーとして、陸玖くんと知咲ちゃんが実は仲が良かったこと(付き合っていた?)、でも陸玖くんが一時的局所的記憶喪失になってしまったこと、等々が明かされていく、という感じにしようかなと思っていました。が、この方針を決めたのが3分の2を書いてからだったので、あんまりうまく行きませんでした。それまでは、知咲ちゃんが手紙を送ったもしやストーカー?と疑われるだけのモブだったのですが、これどうやったら良い感じになるんだ?と迷って、無理矢理方針を変えたのです。没行きですね(´・ω・`)。
ふつうに、ロマンチックな感じとか、未来or過去からのメッセージとかにしたらもうちょいうまく行ったかもですね~……。でもなんとなく、最初に思いついたものとは違うものを書きたい欲がある……。
さて、めっちゃ長くなってしまったので、今回はここらで終わります!また次回お話ししましょう♪
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