技術課の機材いじり:マイク録り比べ編

おはこんばんちは。技術課の綾井です。毎年桜を撮ろうと思いつつ撮れてないので悲しみに浸っております。私の一眼レフくんが「やってられっか!」と言っている気が・・・。幻聴ですね(・∀・)

 

さて、今回はマイクの録り比べをしてみたよ、という記事です。

OHBのスタジオにはたくさんのマイクが転がっていますが、その中でも「ダイナミックマイク」と呼ばれる種類のマイクを比較しました。

上の画像の3種類ですね。左からSHURE SM58、Behringer XM8500、Classic Pro CM5です。

 

 

録音環境

インターフェイス:ZOOM L-12 (ゲインMAX)

コード:CANARE L-4E6S 4m

ソフト:Adobe Audition CC 2019

データ形式:WAV 44.1kHz 24bit

手持ち、口から10cm程度離した状態で収録

※視聴の際はヘッドホン推奨。より正確な音質・音量比較のためにノーマライズをしておらず、音量は小さめです。

 

1. SHURE SM58

大正義SM58です(老朽化しており、かなりノイズが乗っています・・・)。

2秒あたりで、僅かに吹かれたような低音が入ってます・・・が、それだけ低い音も拾えるという性能と言えます(ポジティブ)。またサ行や破裂音に注目してみると、「高音も拾えているが耳に痛くない」レベルであることがお分かりいただけるでしょう。イコライジングもディエッサーもかけていない状態でコレなので驚きです。編集側の私としてはハンドノイズや破裂音除去の手間が無くなります。また音の加工ができないライブ放送でも重宝するでしょう。無加工の場合、今回喋ってくれたモデルさんにはこのマイクが合っているかな、と思います。

 

2. Behringer XM8500

よくSM58と比較される子ですね。良コスパとも。OHBでは普段コレを使ってます。

実際に聴き比べていただくと、その所以が分かりますね。豊かな中音域は特に似ています。しかしサ行に注目すると、両者の違いが明確になります。こちらは少し高音が強めに出ていますね。私はモニターヘッドホン(MDR-CD900ST。定番)で聴いていますが、破裂音がやや痛いです。個人的に意外だなと思ったのは、ノイズが入っていません。ゲイン最大まで上げてこの音質・・・恐れ入りました。ハンドノイズも入っていませんし、イコライジング次第でSM58と変わりない音にできそうです。

 

3. Classic Pro CM5

OBが部室に置いていった、1000円ちょいで買える激安マイク。セリフがたどたどしいのは気のせいですよきっと。

前の2本と音質に大きな差があります。0~1秒に環境音が聞き取れます。これは指向性が広いという特徴だと考えられます。また5秒あたりで吹かれが発生しています。マイク内のスポンジがスカスカなんですよね・・・。高音はギンギン・中~低音はスカスカで、リップノイズが目立ちます。よく聴くとホワイトノイズも乗っていますが、これはゲインを下げれば解消するでしょう。なんにせよOHB内で使うことはなさそうです・・・。

 

いかがでしたか。インターフェイスのゲインMAXというノイズパラダイスなセッティングでしたが、どのマイクも予想より(老朽化以外の原因で)ノイズが目立たなかったです。XM8500のコストパフォーマンスを実感しましたし、逆にSM58のアドバンテージも確認できました。部室の肥やしになっていたCM5の性能も分かり、綾井大興奮の検証でした。

 


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