おはこんばんは! 放送班・制作班・広報班所属文学部2回生の木村英です。
今日やっと、上の自己紹介でずっと1回生と名乗り続けたことに気づきました。もう1回生ではないのよ私……。
もう早いもので、新年度になって1ヶ月が経ちました。ということで、新歓期間も終わりました。新入部員がたくさんでほくほくしてます。人見知りでも仲間が増えるのは嬉しい。
新歓期間は終わりましたが、OHBはいつでも新入部員を歓迎する準備ができています。まだ部活を決めていない新入生も、部活に入らず大学生活を送ることに決めた上回生も、ちょっとした気まぐれでいいから、のぞいてみては?
さて、今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。第15作目でございます。5の倍数は節目の感じがしますね。ちょっと気が早いかもですけど。以下テンプレ。
このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。
またチャレンジするにあたり、2つの外部サイトを使って縛りをつけます。のが、いつもなのですが、今回はこちらだけで。
お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。
今回は「華美なものは目を引くが、ずっと見るには目が痛い」です。そう、つまりは、あれです。またです。これには深くも長くもない理由があるようで無いような感じなのですが、それはあとで述べるとして。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!
人物設定(執筆後作成)
- ゲスト(げすと):とあるラジオに呼ばれたゲスト。パーソナリティの旧友。いつもより饒舌なのは案外楽しんでいるから。
ゲスト「――はい、ただいまご紹介にあずかりました△△△△です。いっそ喋らない方がいいのかもしれなかったし、もっとはやくにこの阿呆の、おっと、▢▢▢さんの首を掻き切ったほうがよかったのかもしれませんが、とりあえずやっとのことで紹介してもらえました。どうしてとつぜんこのタイミングで呼ばれたのかはまったくもって理解ができませんが、独りラジオだってのにその名をすぐに返上するようなことをしでかした理由をまったくもって察することができませんが、とりあえずお呼ばれしました。呼ばれたら嬉しいので出てきちゃいました。そんなんふうにるんるんして来たのに、大層焦らされたことは怒りに値すると思っています。そして、ごめんなさい? あんまりぜえぜえ言うの止めていただけます? あなたの激しい息づかいがマイクに入ってうるさいんですよ、迷惑なんですよ、耳障りなんですよ。……は? 言い過ぎ? そうでしょうか、あなたが犯したことに対する罰にしてはあまりにちいさい報復だと思うのですけど。ちゃんと褒めたじゃないかって? 褒め言葉にかこつけて延々とおしゃべりを、独り言を、独り相撲を続けていたように思えますけどねぇ……。まぁでも、そうですね、このぼっちパーソナリティのことよりも大事にしなくてはならないのは、視聴者で、読者ですからね。不機嫌な様子を長々と装い続けてたら居心地悪くなってしまいますもんね。ここらでいつもの私に戻るとしましょう。いつもの機嫌の善し悪しがわからないと言われる私に戻るとしましょう。そうですね、なにから話しましょうか。とりあえずは、紹介してもらった内容について、改めて本人である私から触れておきましょうか。少々大袈裟なところもありましたし。えっと……? 歌がうまいというのと、絵がうまい、でしたっけ? 歌がうまいっていうのはまぁ、ありがとうございます。お褒めに頂き至極光栄でございますわですわ。ただそうですね、パーソナリティの言うとおり、私の歌声はちょっと大きいかもしれませんね。気持ちよく、自分が気持ちよく歌えることが大事ですから。ちょっと解放しすぎるかもしれませんね。絵がうまいっていうのも嬉しいことですね。褒めてもらえるなら、ありがたくもらっときますよ。謙遜しすぎるのもいやらしいってものです。でも、なんでしたっけ? 美化してパーソナリティの似顔絵を描く、ですか? まぁ、いいですよ。100%分上乗せすればいいんですね。100%ってだいぶ高望みなように聞こえますけどね。それこそいやらしくならないように、50%の美化効果っていう方がなんだかよく聞こえる気がしないでもないですが。それにあれですよ、あんまり綺麗に描きすぎるのも、世の中よくないってものですよ。ちょっとは人間らしく、ほんの少しの平凡さというか普遍性というか共通性というか、そういうものを消さずに置いておく方がずっと見ていられる気がしますよ。違和感がひとつもない完璧な姿というのは、一度は、人生で一度は、世界で一度は、永遠で一度は希求するものなのではないかと思いますけど、どんな完璧主義者でも願わないようなことを、どんな面倒くさがりでも気まぐれでも願ってしまうようなことを一度は希うものだと思いますけど、うつくしいものというのはちょっと目を伏せたくなるってものです。目を逸らしたくなるってものです。豪華絢爛であればあるほど、華美なものは目を引くが、ずっと見るには目が痛いっていうものだし、静謐で一分の乱れもない真白きものであればあるほど、綺麗なものには息を呑むが、ずっと見るには息苦しいってものです。だからすこしの綻びは大事だと私は考えるんですよ。遊び心と言ってもいい。たったひとつの失敗だと言ってもいい。なんでもいいですけど、完璧だと皆が口そろえて讃えるものは、すぐに注目が集まらなくなってしまうから、閑古鳥が鳴いてしまうから、せっかく完璧なのに、だから一分でいいから乱れを生じさせるべきだと、若輩ではありますけど、思いますがね。完璧だと、完璧じゃない自分のことが思われていやになっちゃうかもしれないじゃないですか。あるいは自分のことなんてはなから完璧じゃ無いと思ってるから耐性があるとしても、自分が完璧だと思っている人のことが思われて、あれ? ってふと疑惑が浮かんでしまうこともあるかもしれないじゃないですか。あるいは世の中完璧なものなんてないと思い知っているのであれば、それにもかかわらず眼前に完璧が立っていたらさすがに動揺してしまうかもしれないじゃないですか。その完璧を誰が制作するのかは置いておいて。完璧が存在したらの話ですよ。傷がない、まさしく完成品。完璧を一度でも求めたことのある人間にとってそれは、一瞬人生を賭して追い求めたものなわけですよ。一瞬後にはそんなものありえるわけがないと一笑に付すようなものだけど、どうしてもその一瞬前は喉から手が出るほど欲しがったものが目の前に、手が届くところにあったなら、その一瞬後に嘲笑っていたとしてもその手だけは伸びていたって不思議じゃないはずです。つま先がそれをひっかいて、そうして一秒後にはそんなもの見たくないって視界を無理矢理覆い隠したって不思議じゃないはず。つまりはそう、完璧は恐怖を呼ぶということですね、有り体に言えば。幸福が恐怖を呼ぶように、ハッピーエンドが恐怖を孕むように、パーフェクトは恐怖を呼ぶのです。だって、それが完璧ということは、頂点ということです。頂点ということは、そのあと落ちるしかないわけです。よく言われることです。今が最低なら、あとは上がるしかないって。反対だって言えるでしょう、今が最高なら、あとは下がるしかないんですよ。まだ上があるかもしれないっていうなら、それは同時にまだ下があるかもしれないって言い渡すしかないです。励ましの台詞を励ましとして大切にして重宝するなら、厳しい言葉だって厳しい言葉として大切にして重宝するべきです。そんなとこで差別してたらだめでしょう。まぁそこらへんはこれ以上言うとパーソナリティの専売特許を奪ってしまうことになるので、言及は控えておくとして。完璧になんかなるものじゃないんです。だから、美化なんて、あんまりするものじゃないですよ。わかりましたか? ……でも綺麗になってみたい? そんなの現実世界でなればいいじゃないですか、何を変なことを言っているんですか? 何を愚かなことを言っているんですか? 人生どうにでもなるものですよ、どうにかすれば。どうにもしなければどうにもならないですけど。耳が痛い? そうでしょうね、私も胸が痛いですよ。こんなことを言える人間ここにはいないんですから。言えたらここになんかいないんですから。なんですか? あなたが好き勝手に喋り倒すラジオって。皆の衆私の話を聴けぇ! って。イタいにもほどがあるでしょう。そしてそんなものにゲストとして登場してる私もまた同時に大怪我を負っているんですよ。損害賠償を請求したいくらいです。こんなところに来ることができたことを喜んでしまって私がたいへん恥ずかしい。それでもいいんですよ、完璧な人間なんてないし、完璧な風景なんてないし、完璧な心なんてないし、完璧な言葉なんてないんです。あるのは、個人それぞれが妥協した偽完璧だけです。何度でも繰り返しますが、それでもいいんですよ。なによりまず自分を大切にして、自分を大事にして、自分を守ることだけは完璧にしようとして、そうして結局完璧になれないで怪我を負って、辛い思いをして、苦しんで、そうしていつか幸せになって。だれにだって、その権利があるんです。完璧だと思えば完璧であれるように、幸せだと思えば幸せであれるんです。そうやって、どうか、幸せになって。……さて、ここらへんでパーソナリティにマイクを返しましょうか。たしか、このあとなにかコーナーがあるんですよね? 独りで喋り倒すラジオなのに、生意気にもそんなものがあるんですよね、シームレスなこのラジオ、コーナーにもぬるっと入るのでしょうけど、さすがにその宣言だけはパーソナリティにしてもらいましょう」
はい、今回はチャレンジもなにもないので、さらっと説明に入ります。
今日ワクチン3回目をうってきたんです。それだけです。それがどう影響してるわけでもないんですけど、それだけです。あとは個人的事情により、いつも以上に時間がかつかつで、何も考えなくても文字が打てるものを書きたいと思ってしまったんですよね……。
言わずもがな、第12作目のアンサーです。アンサーというか、返事というか。ただやっぱりなんというか、こういうの私は書いてて楽しいなぁと思います。いちばん楽しいです。だからこんな性格なんだ私は……と思わないこともないですが、これも私です。仕方が無いと言うのはあまりに無責任ですけど、ひとつの特徴として大事にしなくてはと思います。これを楽しめる人は、ちょっと危ないかも……? なんて言いません。私と握手しましょう。
あと口に出して読んでみるのも面白いかもしれません。めちゃめちゃ読むの面倒ですけど。パーソナリティの発言の方は一回私も口に出して読んでみましたが、大変疲れました。
それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!
来週からはまた会話劇を書いていこうと思ってはいるよ!
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