おはこんばんは! 放送班・制作班・広報班所属文学部1回生の木村英です。
本日もかようにギリギリになってしまいました。もう私は午前中に起きられない身体になってしまったのですが、みなさまはいかがでしょう?ちゃんと朝起きられる人尊敬します……。
さて、今週の「ラジドラ台本ワンライチャレンジby花屋敷」のお時間です。第5作目です。二桁まで折り返しですね。以下テンプレ。
このコラムは”花屋敷”というペンネームを使っている私、木村英が1時間でがんばってラジドラ台本書くぜ!というものです。より詳細な説明は第1作目で無駄に長く書いているので、気になる方はそちらを確認していただけると幸いです。
またチャレンジするにあたり、2つの外部サイトを使って台詞の縛りをつけています。
①診断メーカー様『こんなお話いかがですか』:診断結果で出た始めと終わりの一文を必ず使います。
②お題ガチャ様『ひとこと台詞ガチャ』:ガチャ結果で出た台詞を途中で必ず使います。
今回は①「今世紀最大の一大事だ」で始まり「さあ、どうだったかな」という台詞で終わる。②「大丈夫!?ハゲてない!!?」でした。これをコメディに書き起こせたらいいのになぁって他人事のように思いつつ、さっそく書いていきましょう。以下に載せる台本は1時間で制作したものです。誤字脱字誤用等あるかもしれませんが、お許しを。よ~い、スタート!
人物設定(台本執筆後作成)
- 楠葉(くずは):女性。執事なのかSPなのか使用人なのかよくわからないけど、メイドではない。かっこいい女性って感じ。真柳とは仲良し。
- 真柳(まや):女性。執事なのかSPなのか使用人なのかよくわからないけど、メイドではない。かわいいけどしたたかな女性って感じ。楠葉とは仲良し。
- メイド1、2:メイドさん。常識的感性を持つプロのメイドさんたち。
楠葉「『今世紀最大の一大事よ!』だって、真柳」
真柳「今世紀最大!? それは大変だ! なにか手伝いに行った方が良いかな? 楠葉」
楠葉「フフッ、そうだね、行ってあげよう」
真柳「お嬢様の御身に何かあったらことだもんね!」
楠葉「そうだな」
楠葉「お嬢様、どうなさいました。この世のものとは思えないお声が向こうにまで聞こえていましたよ」
真柳「あぁあぁ、そんな気を荒くしなさらないで。落ち着いて我々にお聞かせください」
楠葉「……あら、ドレスが破れてしまっていたのですか? 本日お召しになる予定のドレスが……」
真柳「それならばさぞお困りになったでしょう、すぐに替えのドレスをお持ちいたします」
楠葉「その間にこちらのドレスは修繕に出しますね……え? 『このドレスがいい』?」
真柳「ですがお嬢様、こちらのドレス、とても美しいですが、お嬢様もご覧の通り見るも無惨に破れてしまっていますし……」
楠葉「『お父様が今日のためにプレゼントしてくれたものだから』、でございますか……。たしかに旦那様はふだん厳格な方でお嬢様にもそう易々とプレゼントをお贈りしていませんが、これは、もう……」
真柳「『今すぐ直しなさい!』と仰られても……。難しい話ですよ、お嬢様」
楠葉「本日メイドたちはホールの準備にかかりきりなのでございます。ホールの準備の他にも、お嬢様方がお召し上がりになるお食事の用意や、いらっしゃるご来賓の皆様のご案内等々、申し訳ありませんがとても手の空いている者などいないのです」
真柳「そもそも、そのことを理解してくださったために、本日の聡明なお嬢様のお召し物のご準備は昨日に済まされたのではないですか」
楠葉「『今来たらこうなっていたの』、ですが、お嬢様、我々二人、本日ずっとこの部屋を警備していました。誰一人このお部屋に入ってきた者はいませんでしたよ?」
真柳「嘘ではございません。我々がお仕えするお嬢様に空言などなぜ申し上げられましょう」
楠葉「お嬢様、ドレスは真柳に持ってこさせます。お時間も差し迫っておりますし、ほかのご用意を致しましょう」
真柳「お嬢様、大丈夫ですよ。この真柳にお任せください。どうかお時間までにはお心を落ち着けてくださいませ。それでは行って参りますね、失礼いたします」
楠葉「お嬢様、あちらのドレッサーに行きましょう。ヘアセットをさせてくださいませんか? ……大丈夫ですよ。かわいらしくしてさしあげますから。旦那様から贈られたドレスはまた別の機会にお披露目いたしましょう。お嬢様ならどんなドレスでもお似合いですよ。……『何色のドレスを持ってくるの』? おそらく真柳のことですから、同じ色のドレスを持ってくると思いますよ。……え? こてはご自身でされる? いけませんよ、わたくしにお任せください……、……お嬢様、『私の命令が聞けないの』と命じられましたら何もできなくなってしまいます。承知いたしました。お嬢様、なにとぞお気をつけてくださいませ、熱いですよ、もう少し下をお持ちになって……重くありませんか? 大丈夫ですか? 『うるさいわね』と仰いましても、不安で仕方が無いのです。危ないものですから……『自分の髪ぐらいもう自分でできる』、さすがでございますお嬢様、美意識の高い……ですが無理なさらないで、あぁっ、申し訳ありません、出過ぎた真似でしたね……」
真柳「お嬢様、替えのドレスをお持ちいたしました」
楠葉「お嬢様!?」
真柳「っ!? どうなさいました!?」
楠葉「真柳! 水を!」
真柳「っ、これを!」
楠葉「お嬢様、どこが痛いですかっ、あぁ触ったらいけません、今すぐ冷やせるものを……」
真柳「お嬢様! こてで火傷をしてしまったのですか? もう熱いところはございませんか? 大丈夫でしょうか、ハゲてはいませんか!!?」
楠葉「真柳! 失礼なことを言っていないで、冷やせるものを持ってくるから、お嬢様のお着替えをお手伝いしなさい!」
真柳「わかった! お嬢様、火傷部分に触れてはいけません、すぐ楠葉が応急措置してくれますから……。お嬢様、まずはドレスをお召しになってください、そのあとしっかりヘアメイクを完成させましょうね。……え? 『散々だ』? たしかに残念なことが重なっていますね……ですが、どうか落ち込まないでくださいませ。旦那様が悲しんでしまいます、せっかくお嬢様のためのお誕生日パーティーですのに。……ご安心なさってください、このあとは楽しいことだらけですよ、本日はお嬢様のための日なのですから。……ほら、お嬢様、よくお似合いでございますよ。この色でございましたら、ご準備した髪飾りも合うでしょう。あぁ……メイクもし直しましょうね、もうお泣きにならないで、どうか笑ってくださいませ。笑顔のお嬢様の方がかわいらしいですよ、ほら、にこーって、……ふふ、やっと笑ってくださいましたね」
楠葉「お嬢様、入りますね。ドレスは……お綺麗です。旦那様のドレスではないのはもちろん残念ですが、そのドレスもお嬢様の可憐さを際立てていますよ。その椅子におかけになってください、冷やしますよ」
真柳「お手伝いいたします。……そう、そっとおかけになってください、大丈夫ですよ」
楠葉「では、失礼いたします。すこし冷えますよ……」
真柳「わたくしの手でよければ握ってくださいませ、唇を噛んでは血が出てしまいます」
楠葉「……熱は、引きましたね。すこし痛いかもしれませんが、痕がわずかばかりございますから、見えないようにいたしましょう」
真柳「そのままで、動かないでくださいませ。もうすぐですよ。お嬢様のお美しい姿を、皆様にご覧に入れましょうね」
楠葉「……これで、大丈夫でしょう。お綺麗ですよ」
真柳「それでは、直にお時間です。移動しましょう、ほら、あちらでメイドが待っていますよ。あのメイドがお嬢様をお席までお連れいたしますから」
楠葉「お忘れ物はございませんね。では、お嬢様、どうか本日楽しんでくださいませ」
楠葉・真柳「行ってらっしゃいませ」
メイド1「楠葉、お嬢様のお召し物が予定と違うようだけど」
楠葉「あぁ、ドレスが破れてしまって、急遽替えたんだ」
メイド1「破れた? どうして?」
楠葉「さぁ……お嬢様もご存知でないようで」
メイド2「楠葉、真柳! お嬢様がお望みになったケーキが冷蔵庫にないんだけど、知らない?」
真柳「え! 私たちは知らないよ? もしかして無いの?」
メイド2「そうなの。どうしてかしら、今朝から用意していたのに……」
楠葉「大変だな。もう一回注文できないのか?」
メイド2「特注なのよ、時間が足りないわ……カットケーキならあるんだけど」
真柳「でもお嬢様がお望みになったのってホールケーキだよね、お誕生日パーティーにぴったりの」
メイド2「そうなの……どうしましょう……」
メイド1「そういえば」
楠葉「うん?」
メイド1「あなたたちが、お嬢様のおそばにつくことを決めたのね。ここだけの話、……あなたたち、お嬢様のこと、苦手だったんじゃないの?」
真柳「え?」
メイド1「お嬢様に、あなたたちがいた孤児院を潰されてしまったのでしょう? ……その、めったなことを言うものじゃないけど……、恨んでるのかと……」
楠葉「……フフッ」
真柳「ふふっ!」
楠葉・真柳「さあ、どうだったかな」
完成しているという意味ではチャレンジ成功!ただ中身に関してはどうにもなにがしたかったのだろう感が漂うような気がして、そういう意味ではチャレンジ失敗かもしれません……。
どうしてこんなダークな感じになってしまったのでしょうか?誰も答えのわからない問いだとはわかっていますが、聞かずにはいられません。もっと颯爽とした情景を書いてみたいですね。あとはコメディからのシリアス直下とかしてみたいです。……プロット立てずに書けるものなのか……?
そして今回から、登場人物に名前をつけることにしました!楽しんでくれると嬉しいです(*´︶`*)
第1作目:陸玖くん、雅信くん、知咲ちゃん
第2作目:明貴くん、氷和ちゃん、香奈さん
第3作目:ミカノちゃん、ノゾムさん/ノゾミさん
第4作目:景人くん、桜子ちゃん
で、ございます。すでに書き換えもしてるので、またお名前のついた状態で読んでみてください!
それでは本日はこのへんで。もしこういう話を読んでみたいとか、もう少し説明してとか、いろいろお話したいこと、聞きたいことがありましたら、コメント欄に書いてくださったらうれしいです!
また来週、物語りに参ります。
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