部室訪問についてと”鉄分”補給-整備新幹線と並行在来線-

こんにちは。
広報の秋山です。

水曜更新予定でしたが、今日になりました。
レポートとか講義の予習とかいろいろあるので、ご容赦ください。

昨日は、事前に部室訪問のご連絡頂きました新入生の方、
部室訪問ありがとうございました。
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さて、”鉄分”補給。
今回は、整備新幹線と並行在来線について。
少し難しい話題ですが、
新幹線開業の難しさを知っていただければなと思います。
詳しく知りたい方は、国土交通省のHPなどにも説明があります。

整備新幹線・・・
皆さんご存じでしょうか?

北海道新幹線(新青森ー新函館北斗ー札幌)
東北新幹線(新青森ー八戸ー盛岡)
北陸新幹線(高崎ー長野ー金沢ー敦賀ー大阪方面)
九州新幹線(博多ー新八代ー鹿児島中央)
九州新幹線(博多ー新鳥栖ー武雄温泉ー長崎)

以上が整備新幹線です。
昭和48年ごろの整備計画をもとに整備されている路線です。
この整備新幹線が開業すると新幹線は「上下分離方式」で営業します。
(ざっくり、営業をJR、路線整備を独立行政法人が行う。)

この時、新幹線に平行するJR在来線路線(並行在来線)は、
JRや地方自治体との協議の結果、
大抵、経営分離して第三セクターになります。

並行在来線が第三セクター化した例
道南いさりび鉄道(五稜郭ー木古内)
青い森鉄道(青森ー八戸ー目時)
IGRいわて銀河鉄道(目時ー盛岡)
しなの鉄道(軽井沢ー篠ノ井、長野ー妙高高原)
えちごトキめき鉄道(妙高高原ー直江津、直江津ー市振)
あいの風とやま鉄道(市振ー倶利伽羅)
IRいしかわ鉄道(倶利伽羅ー金沢)
肥薩おれんじ鉄道(八代ー川内)

何かお気づきでしょうか?
毎度、不親切な鉄道記事なので分かりにくいですが、
一点目、「目時」「妙高高原」「市振」「倶利伽羅」ってどこ?
妙高高原は分かる方多いですが、
いずれも路線の中間駅で、乗換路線なし。
実は、これらの駅は、県境付近にあります。
経営分離後の各鉄道会社の株主・経営者は
各都道府県とその自治体が占めており、
県ごとに鉄道会社が変わってしまうというのが多々あります。

二点目、
新青森から北海道方面への青森県内の第三セクター化路線はないのか?
新青森からは北海道新幹線としてJR北海道が営業しています。
しかしながら、在来線は海峡線(津軽海峡)を除いてJR東日本の管轄なので、
会社が異なり並行在来線には当たらないというのが理由だと言われています。
(違っていたら教えてください。)

※鉄道会社が変わるとどうなるか、
二社分の初乗り運賃を取られるので運賃が高くなります。
(企画切符で軽減してくれる場合がありますが、基本は高くなる。)
そして、この第三セクター化する区間は大抵JR時代から
経営が厳しいので、第三セクター化で運賃が跳ね上がります。
定期券を安くするところもありますが、JR時代より割高になります。

※JRも黒字になる区間や乗客の多い区間は基本手放さないので、
博多ー八代間はJR九州のままです。(ほかに理由があるかもしれないが。)
函館ー新函館北斗もJR北海道のままですね。

この並行在来線、第三セクター化の理由は在来線と新幹線を同じ会社(JR)が運営すると、
JRにとって過度な負担となるからです。
(利用客は新幹線を利用し始め、在来線の利用客が減少する。)

新幹線の開業で目的地までの所要時間の短縮につながるという利点もあります。
しかし、経営の観点から見ると同時に付近の赤字を引き起こす部分を
切り捨てざるを得ない(経営分離)という沿線住民に負担がかかる欠点もあります。

ただ、第三セクター化することでフットワークが軽くなり、
素敵な観光列車を導入することで「移動人口」を増やすことは可能です。
(予算はかなり厳しいですが)

新幹線で素早く移動するのもいいですが、
並行在来線の様子も気にしてみると新たな発見があるかもしれませんね。